お彼岸とは何か


 

■春・秋のお彼岸までにお墓を建てるには?

今回は2017年(平成29年)のお彼岸に関するトピックです。
毎年「春のお彼岸までにはお墓を建てておきたい」というご要望をいただくのですが、ご注文から建立までおよそ2か月かかることを考慮すると、出来れば前年のうち、年を越した場合は遅くとも1月の中旬ごろまでには石材店にご相談できれば安心です。
一方、秋のお彼岸までにお墓を建てたいという方には、間にお盆休みを挟むことも考慮し、出来れば6月中にご相談されることをお勧めします。
 
 

■「お彼岸」期間の定義と決め方

春のお彼岸は「春分の日」、秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間、計7日間が「お彼岸」の期間となります。
「春分の日」と「秋分の日」は毎年2月に閣議によって翌年の日程が決められています。
従って、現時点(平成29年1月8日)では来年(平成30年)の日程は確定していないということになります。
 

◯2017年(平成29年)春のお彼岸期間は?

今年の春分の日は3月20日(月・祝)ですから、下記の通り【2017年(平成29年)の春彼岸は3月17日(金)から3月23日(木)】となります。

  • 3月17日(金) 彼岸入り
  • 3月20日(月・祝) 中日(春分の日)
  • 3月23日(木) 彼岸明け

◯2017年(平成29年)秋のお彼岸期間は?

今年の秋分の日は9月23日(土・祝)ですから、下記の通り【2017年(平成29年)の秋彼岸は9月20日(水)から9月26日(火)】となります。

  • 9月20日(水) 彼岸入り
  • 9月23日(土・祝) 中日(秋分の日)
  • 9月26日(火) 彼岸明け


 

■ところで「彼岸」って何のこと?

サンスクリット語に「パーラミター」という語があります。「完成する、成就する」というような意味です。
般若心経には「般若波羅蜜多」というくだりがありますが、ここでの「波羅蜜多」がまさに「パーラミター」を音写したものです。ごく大雑把に言えば、欲や煩悩、苦しみに塗れた輪廻の世界を脱し、迷いのない悟りの境地に至ることが大乗仏教における「パーラミター」であるわけです。
これがやがて日本古来の自然観や先祖崇拝と結び付き、私たちの生きる世界をこちら側の岸、すなわち「此岸(しがん)」と呼び、迷いを脱した境地を「彼岸」と呼ぶようになったのです。従って、お彼岸という行事は他の仏教国には存在せず、これを純粋な「仏教行事」と呼ぶかどうかについては意見の分かれるところです。
でもたとえ仏教行事であろうとなかろうと、お彼岸の時期に家族や親族が集まってお墓に参り、自分たちを生んでくれた両親やご先祖様に感謝するという行為そのものが大切なのであり、絶やしてはならない日本の伝統文化と言えるのではないでしょうか。
 

墓じまいアドバイザー 鈴木 心

墓じまいアドバイザー歴18年
改葬・離檀など墓じまいについてのご相談はお任せください。
数多くの経験に基づいて適切なアドバイスをさせていただきます。

墓じまいをされた方のレビューのご紹介やこれから墓じまいをされる方やお寺とのトラブルでお悩みの方へ少しでもお役に立てればと思い、「わたしたちの墓じまい」にて記事を執筆させていただいております。

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