引用元:https://www.instagram.com/p/B5jPg9onOo7/
近年、やむを得ない事情によって“墓じまいをする”という選択をとる方が急増しています。
“墓じまい”という言葉を最近になってよく聞くようになったという方も多いのではないでしょうか?
しかし、お墓関連のことは何かとお金がかかるというイメージを持っている方も少なくないはず。
特に墓じまいとなると、
- 「高い費用がかかるのではないか?」
- 「手間もすごくかかりそう・・・」
と心配になって、なかなか手を出せないという方もいるかもしれません。
そこで今回は、墓じまいの費用の相場を徹底的に調査していきつつ、節約するコツなどを紹介していきたいと思います。
そもそも「墓じまい」とは?
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墓じまいとは、現在あるお墓を撤去して、遺骨を他の墓地へ移動または永代供養墓地に改葬し、お寺や墓地の管理者に敷地を返すことを言います。
簡単に言うと“お墓の処分”です。
本来、お墓に納められている遺骨を取り出し破棄したり別の場所に納骨したりすることは法律上できないので、墓じまいの際には行政手続きなども必要になります。
墓じまいをする人が増えた理由とは?
なぜ、墓じまいをする人が最近になって増えてきているのでしょうか?
それには下記のような理由が考えられます。
- 遠方に引っ越して墓参りができなくなった
- お墓を継ぐ人がいない
- 恒例のためお墓の管理が大変になってしまった
お墓と言えば、代々続いてきたもののため大切にしたいと思うからこそ、上記のような悩みを抱える人が多くなってきています。
お墓を大切にしたいと思う人にこそおすすめしたいのが墓じまいです。
墓じまいの流れを完全解説
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墓じまいの費用がいくらかかるのかを理解するために、まずは墓じまいの具体的な流れを確認していきましょう。
墓じまいの前に準備が必要
実際に墓じまいを行う前に、準備をしておくべき項目がいくつかあります。
遺骨についての情報を確認する
墓じまいを行う場合、必ず役所に必要書類を提出しなければいけません。
必要書類には、
- 遺骨がいくつあるのか
- 誰の遺骨か
- いつから埋葬されているのか
などを記入する必要があるので、あらかじめ調べておきましょう。
お寺や墓地の管理者に確認をすれば教えてくれます。
次の納骨先を決める
墓じまいの後にどのお墓や霊園に遺骨を映すのか、あるいは永代供養を選択するのか・・・を決めましょう。
墓じまいをする理由によっても異なるとは思いますが、今後お墓参りがしやすい場所にするのがおすすめです。
墓じまいを代行業者に依頼した場合、次の納骨先を紹介してくれる場合もあります。
墓じまい後に、受入証明書に遺骨の移動先を記入する必要があるので、あらかじめ役所のホームページからフォーマットをダウンロードしておくと良いでしょう。
こちらの書類は最終的に他の書類と合わせて役所に提出することになるので保管しておいてください。
お寺や墓地の管理者に連絡する
上記の準備が整ったら、現在納骨されているお寺や墓地の管理者に、墓じまいをする旨を連絡しましょう。
お寺や墓地は日頃から遺骨を供養してくれている立場にあります。
そのため、墓じまいをするというのはあまりよく思われない可能性もあるので、事情などもしっかり丁寧に説明するようにしましょう。
このとき、お墓に遺骨がいくつ埋葬されているのか証明する「埋葬証明書」を発行してもらってください。
役所で必要書類を受け取る
役所で改葬許可申請書を取得し、埋葬元と改葬先墓地管理者に署名捺印をしてもらう必要があります。
墓じまいをする際に必要になる書類をまとめると、
- 受入証明書
- 埋葬証明書
- 改葬許可申請書
の3つになります。
この3つの書類を役所に提出し、最終的に「改葬許可証」を取得しましょう。
石材店に墓石の撤去作業を依頼する
改葬許可証を取得したら、石材店に墓石の撤去作業を依頼しましょう。
お墓によっては使える石材店が決まっている場合もあるので、次の納骨先の管理者にあらかじめ問い合わせておくと良いです。
もし指定がなければ、ネットなどで検索をしながら、納得できる石材店を見つけて依頼しましょう。
準備が整ったら墓じまいを実践
上記の準備が整ったらいよいよ墓じまいの実践です。
閉眼供養
遺骨を埋葬している墓石には、亡くなった方の魂が宿っていると言われています。
解体作業を始める前に必ず魂抜きを行う必要があり、お坊さんにお経を唱えてもらいます。
これを「閉眼供養」と言い、お坊さんの手配なども必要になるので要注意です。
遺骨を取り出す
閉眼供養を終えた後は、遺骨を取り出します。
改葬許可証を発行しているので自分たちで行うことも可能ですが、重たい石を動かすことになり大変なので、基本的には墓石の撤去作業をお願いする石材店に依頼するようにしましょう。
墓石を撤去し墓所を整備する
石材店に墓石の撤去をお願いします。
墓所の整備も基本的には専門的な作業になるのでこのまま石材店にお願いした方が安心でしょう。
墓石を再利用する場合は、次の埋葬先に輸送します。
後は遺骨を次の納骨先に移動して、墓じまいは終了です。
墓じまいにかかる費用の相場は?
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上記では墓じまいの流れを紹介していきましたが、墓じまいはかなり手間がかかるということがお分かりいただけたはずです。
そうなると、費用がどのくらいになるのか心配になってしまいますよね。
墓じまいでかかる費用を具体的に確認していきましょう。
必要書類の書類代
上記でも説明した通り、墓じまいを行う際は、
- 受入証明書
- 埋葬証明書
- 改葬許可申請書
の3つの書類を提出し、改葬許可証を受け取る必要があります。
これらの書類は墓地や字自体によって数百円~1,000円前後の費用が発生することがあります。
埋葬証明書に関しては、納骨されている数分の発行が必要になるので要注意です。
離檀料
現在の納骨先のお寺や墓地に支払うお金です。
今までお世話になったお寺や墓地に対して感謝の気持ちを込めて離檀料を支払うのが今の風習になっています。
金額はお寺や墓地によって異なりますが、数万円~20万円ほどが相場となっています。
閉眼供養の御布施代
閉眼供養をする際、お坊さんに御布施代を支払います。
金額は、3~5万円前後が相場です。
墓石解体料
お墓は、お寺や墓地の管理者から土地を借りて使用している形になります。
そのため、墓じまいをする際は、墓石を撤去し、墓所を綺麗な更地に戻して返却しなければいけません。
墓石の撤去や墓所の整備に1㎡あたり10万円前後がかかります。
また、遺骨の取り出しも石材店にお願いする場合は、1人の遺骨当たり5万円の費用がかかるようです。
移転した納骨先によってかかる費用
墓じまいによって取り出した遺骨は、
- 別のお墓に移動
- 永代供養にする
- 樹木葬や手元供養にする
など、さまざまな選択肢があります。
この選択肢によって今後かかってくる費用も変わってくるので、相場を確認して今後どうするのかを決めましょう。
永代供養・樹木葬・手元供養・散骨などの場合
最近は墓石などを建てず、永代供養や樹木葬、散骨などを選択する方法が人気を集めています。
場所や依頼をする場所によっても異なりますが、それぞれの金額の相場をまとめていくのでチェックしてみてください。
永代供養
永代供養とは、お寺や霊園が代わりに遺骨を管理・供養(三十三回忌まで)してくれることです。
三十三回忌を過ぎると、共同の納骨室に移動されたり、墓誌への掲載が行われなくなったりします。
永代供養には、
- 単独墓
- 集合墓
- 合祀墓
の3種類があり、選ぶ種類によって費用は異なります。
また、永代供養の場合地域でも金額差が大きいため相場を出すのが難しいですが、安価なタイプで10万円前後、都心になると数百万円かかるケースもあるようです。
樹木葬
樹木葬とは自然葬のひとつで、霊園の敷地内にある山木や自然の草花の下に遺骨を埋葬する方法です。
樹木葬には3つのタイプがあり、それぞれの方法によって費用が大きく異なります。
- 合祀型樹木葬:5~20万円
- 集合型樹木葬:15~60万円
- 個別型樹木葬:20~80万円
石のプレートを設置したり、ペットと一緒に入ることができたりするタイプのものもあり、この場合費用はもう少し高くなります。
手元供養
手元供養とは、その名の通り、自宅で遺骨を保管して供養する方法のことです。
遺骨や遺灰の全てを自宅で保管する場合と、お寺や墓地へ納骨した上で一部だけ自宅や手元に残す方法の2つの種類があります。
必要に応じて散骨する必要があるケースもありますが、遺骨や遺灰の全てを自宅で保管する場合は費用は掛かりません。
散骨
散骨とは、遺骨を粉末状にして海などに撒く方法です。
散骨は自分で行うことも可能ですが、基本的には専門業者に依頼する方法が一般的でしょう。
もともとお墓に埋葬されていた遺骨を散骨する場合、骨が湿気を含んでいるため乾燥作業が必要なケースもあります。
その場合は、粉骨料金に合わせて乾燥料金もかかり、相場は2万円前後になります。
遺骨が粉末化されていれば散骨は自分で行っても構いませんが、地域や自治体によっては届け出が必要になる場合もあるのであらかじめ調べておきましょう。
また、海に散骨するのであれば、漁業区域は避けるなどある程度のマナーを守る必要があります。
山であれば、民家の近くや他人の所有地では行ってはいけないので注意しましょう。
専門業者に散骨を依頼した場合は、5~10万円前後で依頼ができます。
散骨に同席する場合は、船を用意しなければいけなく、20~40万円が相場になります。
ヘリコプターなどを使って散骨するタイプのものもありますが、この場合はさらに高額な料金が必要です。
墓石を新しく建てる場合
墓じまいをした後、新しいお寺や墓地に墓石を建てる場合は、今まで使用していた墓石をそのまま利用するか、新たに建立するかになります。
今までの墓石を利用する場合は墓石代はかからないものの、墓石を移転先に届けるための輸送費がかかり、大きさや移動距離によって変わりますが、20~80万円ほどが相場です。
新しく墓石を建てる場合は、墓石代がかかるので100万円以上はかかると考えておきましょう。
離檀料
今までお世話になったお寺や墓地に、今まで供養・管理してくれたお礼として支払うものです。
相場は上記でも説明した通り、数万円~20万円ほどでピンキリになります。
具体的な金額は、“今までお寺や墓地にお布施していた金額の3回分”と言われているので、3~5万円のお布施として、相場は10~15万円程度になるでしょう。
ただし、最近では高額な離檀料を請求されるトラブルが発生する事例もあるので要注意です。
離檀料についてはルールや決まりなど一切なく、お寺や墓地側が決めるものです。
法的な根拠もないため、正直なところ支払う義務などはありませんが、先祖代々お世話になったお寺や墓地とこれからも良好な関係を保つためにも、“お礼”として支払うのはマナーと言えます。
とはいうものの、相場よりも高い離檀料が請求されるのもおかしなものです。
もし相場よりも高い離檀料が請求された場合は、一人で悩まずに速やかに弁護士などに相談しましょう。
墓じまいの費用を節約する3つの方法とは?
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墓じまいをした後に、新しく墓石を建てるのか、永代供養などの方法を選ぶのか・・・それによっても費用は大きく異なりますが、どちらにせよ墓じまいには多額の費用がかかります。
どうすれば費用を抑えることができるのでしょうか?
墓じまいを節約するコツを紹介していきます。
リーズナブルな価格で対応してくれる石材店を選ぶ
墓じまいをする際、墓石の撤去や墓所の整備が必要になりますが、こういった作業は基本的に専門的な石材店にお願いすることになります。
石材店によって費用はピンキリなので、依頼をする業者によって費用感は大きく異なります。
中には安く対応してくれる石材店もあるので、いろいろな業者に見積りを出してもらい、見比べながら選ぶと良いでしょう。
永代供養や手元供養、散骨を選ぶ
墓じまいで最も費用がかかるのは、お墓を撤去するときの費用より、新しく用意するお墓の代金です。
石の種類やお墓のタイプによっても異なりますが、基本的には新しくお墓を建てるだけでも100万円前後の費用がかかります。
費用を節約する方法としては、永代供養や手元供養、散骨などを選ぶと良いでしょう。
新しくお墓を建てるよりかなりの節約になります。
先祖代々続いてきたお墓に関しては自分だけの判断ではなく、家族や親族への相談が必要になりますが、最も費用を節約したいのであれば永代供養などがおすすめです。
墓じまい代行業者に依頼をする
最近では、墓じまいの一例の流れをすべて代行してくれる業者もたくさんあります。
墓石の撤去や墓所の整備だけではなく、移転先の紹介や必要書類の作成サポート、お寺との離壇サポート、遺骨の整理や輸送代行なども一貫して行ってくれるところがほとんどです。
お墓の撤去作業は、1㎡で10万円前後が相場ですが、弊社「わたしたちの墓じまい」では、1㎡5.6万円~とリーズナブルな価格で対応しています。
その他のサポートも、もちろん対応可能!
- 永代供養先を探す:3万円~
- お寺からの離壇サポート:3万円
- 改葬の行政手続きに伴う書類作成サポート:3万円
- 遺骨の整理や輸送代行:2万円
- お墓の撤去:5.6万円/1㎡~
詳しくは「わたしたちの墓じまい」公式ホームぺージから↓↓
https://haka.craht.jp/
墓じまいをお考えの方は、ぜひご検討ください。
まとめ
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上記で紹介した通り、墓じまいには多額の費用がかかる上、各手続きなども必要となり手間もかなりかかります。
だからこそ、「落ち着いたらでいいや」「また今度」と言って墓じまいを後回しにしてしまいがちです。
墓じまい代行業者であればリーズナブルな価格で各サポートを受けながら、気軽な気持ちで墓じまいを依頼することができます。
少しでも「墓じまいをしようかな……」と考えている方は、ぜひ墓じまい代行業者への依頼を検討してみてください。