毎年、お盆の時期にお墓参りをしますが、他にもお墓参りをするべき時期や日はあるのでしょうか。また、時間帯は気にしなくても良いのでしょうか。
ここでは、お墓参りの時期と時間帯についてご紹介します。
お墓参りの時期
お盆やお彼岸にお墓参りをするのが一般的ですが、他にも押さえておきたい時期が、実は1年の内に16回もあるのです。
その中から一部をご紹介します。
1.命日(祥月命日)
お墓に眠る方の亡くなった月日の事をさし、1年に1日です。命日(祥月命日)には法要などを行うため、お墓参りに大事な時期です。
2.月命日
お墓に眠る方の亡くなった日付をさし、1年に11回あります。
例えば、12月1日に亡くなった場合は、12月1日が命日(祥月命日)で、他の月の1日が月命日となります。
3.春のお彼岸
春分の日を中日とした1週間が春のお彼岸です。2018年は3月18日がお彼岸入り、3月21日が中日(春分の日)、3月24日がお彼岸明けとなっています。
4.秋のお彼岸
秋分の日を中日とした1週間が春のお彼岸です。2018年は9月20日がお彼岸入り、9月23日が中日(秋分の日)、9月26日がお彼岸明けとなっております。
お彼岸とは、あの世とこの世が一番近くになるといわれています。そのため昔からこの時期を大事にしているのです。お彼岸のお墓参りは中日がベストですが、絶対ではありません。
5.お盆
ご先祖様が家に帰ってくるというお盆。昔から1年の中でもお墓参りをする人が多い時期です。お盆のお墓参りには地域ごとにさまざまな風習がありますので、時期を確認する必要がありそうです。
6.お正月(年末年始)
新年を迎える前にお墓参りをします。日にちの決まりはありませんが、29日は『苦』しむ日として避ける人が多いようです。
お墓参りには良くない時期
お墓参りに良くない時期は一切ありませんので、上記以外の時期でもいつお参りしても良いのです。
卒業や結婚、子どもの成長などの節目に、報告としてお参りに行くとご先祖様は喜ぶかもしれませんね。家庭の事情や、義実家の習慣、自分自身の心情などを優先して、時期を決めて良いようです。
お墓参りは午前?午後?
お墓参りに最適な時間は『午前中』と、一般的な常識として言われています。午前中が良いとされているのには理由があります。
1.『お墓参り』を1日の最優先に
後回しにせず1日の1番早い時間にお墓参りをすることで、優先しているという気持ちを表すためです。
2.逢魔が時(おうまがとき)
夕方4時以降、昼と夜が移り変わる時刻を指し、周囲も暗くなりお墓の様子が分からなくなってしまいます。
そのためお墓の欠損や掃除のやり残し、また転ぶなどの事故が起こる可能性が高くなるということもあるため避けた方がよいとされています。
また先述したことの反対で、後回しにしていてご先祖様に失礼であるという考え方や、逢魔が時の時間帯には“魔が出やすい”“霊がつきやすい”という迷信もあることから、避けるべきともされています。
以上のような理由はありますが、午後以降にお墓参りをしたからといってマナー違反となるわけではありません。
お墓参りに良くない時期がないように、時間帯にも決まったルールはないのです。それに都合が悪い中、午前中にバタバタと行っても良いことはありません。
家庭や自分の事情を考え、空いている時間に丁寧にお墓参りやお掃除することをおすすめします。
おわりに
お墓参りの時期や時間には『良い』とされている時期・時間があっても、絶対ではないようです。
また、地域によっては夕方以降にお墓参りをする習慣があるところもありますので、義実家でお墓参りをする際はその地域の風習を知っておく必要があるかもしれません。
ゆっくりと時間が作れるときに、丁寧にお墓掃除やお参りをして、ご先祖様と向き合う時間を大切にしてください。