墓じまい

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夕刊フジ連載4話目「墓じまい後の葬儀方法」

葬式や法要のときだけ必要とされる形骸化した日本の仏教を「葬式仏教」と揶揄(やゆ)することがあります。「葬式仏教」は江戸時代の「檀家(だんか)制度」とリンクしています。檀家制度のもとでは、人々はいずれかの寺院の檀家となり、ぼだい寺に葬儀・法要の一切を任せたことから、日本人の供養はお寺主導となったのです。 ただ、葬儀や法要のときにだけ触れる仏教は本当に必要なのか? そこに供養の本質はあるのか? そんな疑問の高まりとともに、お寺主導だった供養が家庭主導の供養へと転換されていくという潮流がはっきりと見え始めています。 最近よく聞く「家族葬」は、お通夜の翌日に告別式を行うという点は、伝統的な葬儀と変わらないものの、参列者は近親者のみ。会社関係者などには声を掛けません。2017年現在、葬儀の約60%が家族葬という調査結果も出ています(エンディングデータバンクより)。家族葬でも読経へのニーズはまだ高いものがありますが、「墓じまいを行い、離檀したぼだい寺のお坊さんに読経をお願いできない」というような場合は、葬儀社などにお坊さんを手配してもらいます。
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夕刊フジ連載3話目「墓じまいのトラブル」

「墓じまい」をめぐって発生しがちな主なトラブルは、「お寺とのトラブル」と「親族とのトラブル」です。 まず、「お寺とのトラブル」。「離檀料に係るトラブル」と「墓石撤去費用に係るトラブル」が、そのほとんどを占めます。 前々回も触れましたが、「墓じまいの相談をしたところ、住職から数百万円の離壇料を請求され、びっくりした」というようなご相談をいただくことがあります。離檀料の請求に法的な効力はありませんが、先祖代々お世話になった感謝の気持ちを込めて1回分の法要程度(3~15万円)をお布施として納めるのがマナーであると思います。その上で、墓じまいに踏み切らざるを得ない理由を誠実に説明すれば、トラブルを回避できる可能性は高いと思います。 また、墓石撤去にあたり、お寺が指定する業者以外を選択できず、相
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夕刊フジ連載2話目「墓じまい後の遺骨の移転先・永代供養」

墓じまいは、いわば「お墓のお引っ越し」。具体的には、以下のような手順を踏んで進められますが、まずは遺骨の移転先を確保することが重要になります。 ①遺骨の移転先の確保し、「受入証明書」を発行してもらう。 ②遺骨の移転元(現在のお墓があるお寺など)に事情説明の上、「埋蔵証明書」を発行してもらう。 ③現在のお墓がある市区町村に「改葬許可証」を発行してもらう(改葬許可申請時に「受入証明書」、「埋蔵証明書」を提出)。 ④閉眼供養(魂抜き)・遺骨の取り出し。 ⑤墓石の解体・撤去。 ⑥移転先への納骨。 遺骨の移転先の選択肢と大まかなコストイメージ(遺骨1~2柱あたり)は?
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夕刊フジ連載1話目「墓じまいの費用・方法について」

少子高齢化、都市部への人口集中と地方の過疎化が進む中、「墓守の不在」や「お墓が遠く、お参りが困難」などの理由により、約20年前から墓じまいが急増しています。 厚生労働省の調査によると、2015年の墓じまい(改葬)件数は全国で9・5万件と過去最高になりました。お墓を放置すると、大切な先祖が無縁仏になるだけでなく、遺族に管理料や法要料を請求されることもあるため、墓じまいを決断する方が増えているのです。 墓石の撤去費用は、15~80万円程度とバラツキがあります。お墓の広さや立地に左右されるほか、お寺を窓口としてその指定業者に頼むと、相対的に高額となる傾向があります。 墓石の撤去料以外にも必要な費用は、主に以下のようなものです。
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【神奈川】永代供養ができる寺院・霊園10選【墓じまい】

管理費の高いお墓をどうにかしたい。 そんなときは、墓じまいを行ったのち永代供養を検討するのはいかがでしょうか? 現代、永代供養の需要が高くなってきており、神奈川県でも永代供養をお願いできる寺院や霊園がたくさんあります。 その中でもおすすめしたい神奈川県の永代供養先を10選ピックアップしていきます。 ①法蔵院 永代供養墓
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【東京】永代供養ができる寺院・霊園10選【墓じまい】

今あるお墓を永代供養墓に変えたい。 そう思っている方も多いのでは? 永代供養の需要が高くなってきた現代、東京でも安い価格で永代供養をお願いできる寺院や霊園があります。 その中でもおすすめしたい東京の永代供養墓10選を紹介していきます。 ①花小金井ふれあいパーク
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墓じまいの費用は?相場から格安まで徹底調査!節約するコツも伝授

近年、やむを得ない事情によって“墓じまいをする”という選択をとる方が急増しています。 “墓じまい”という言葉を最近になってよく聞くようになったという方も多いのではないでしょうか? しかし、お墓関連のことは何かとお金がかかるというイメージを持っている方も少なくないはず。 特に墓じまいとなると、 「高い費用がかかるのではないか?」 「手間もすごくかかりそう・・・」 と心配になって、なかなか手を出せないという方もいるかもしれません。 そこで今回は、墓じまいの費用の相場を徹底的に調査していきつつ、節約するコツなどを紹介していきたいと思います。
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関西でおすすめの墓じまい業者5選

遠方に引っ越してお墓参りが難しくなってしまった・・・ お墓を継ぐ遺族がいない・・・ 歳をとってお墓の管理が難しくなってきた・・・ そういった理由で、墓じまいを考えている方も多いでしょう。 とはいうものの、墓じまいには行政手続きなど複雑な手配も必要になり、想像している以上に大変です。 だからこそおすすめしたいのが、墓じまい代行業者の利用です。 関西でおすすめの墓じまい業者5選を紹介していくので、是非ご参考ください。
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関東でおすすめの墓じまい業者5選

お墓を継ぐ遺族や親族がいない・・・ 引っ越しによってお墓参りができなくなってしまった・・・ そんな理由から、“墓じまい”を考えている方も多いのでは? 墓じまいをする際は政府への手続きが必要になったり、肉体的な負担がかかるため、なかなか大変な思いをします。 だからこそ、墓じまいは代行業者に依頼をするのがおすすめ。 関東でおすすめの墓じまい業者を5選紹介していくので、墓じまいを検討されている方はぜひご参考ください。
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墓じまい代行業者を選ぶポイント

墓じまいを考え始めたら、費用などはもちろんですが、手続きに関する手間はどれくらいかかるのでしょう。 墓じまいには様々な手続きがあります。忙しくて時間が取れない、難しくて一人でやるのは不安がある人のために、最近では代行業者が増えています。 墓じまい代行業者にも種類があります。全てをお願いしたつもりが手続きは自分でしなくてはならなかった・・なとということにならないよう、慎重に選ぶ必要があります。 ここでは、墓じまい代行業者の種類や選び方について、詳しくご紹介していきます。 ■墓じまい代行業者の種類 現在主に墓じまい代行として目にするのは、 ・弁護士や行政書士による代行 ・石材店などによる墓じまい代行 となります。 それぞれにできることとできないことがあり、どの部分の代行をお願いしたいかを把握した上で代行業者を選びましょう。 ■弁護士や行政書士による墓じまい代行について 墓じまいを行う場合、様々な申請が必要となります。 申請は、墓じまいを行う当事者自身が手続きをするか、もしくは国家資格者による申請の代理、代行のみと行政書士法で定められています。