おすすめの海洋散骨業者5選

知っているようで知らない、お墓にまつわる言葉

墓じまい、離檀、改葬、永代供養……等々、最近はお墓にまつわる様々な言葉が世間で取り沙汰されるようになり、皆さんも耳にすることも多いかと思います。
ただ、いざその言葉の意味を聞かれると「なんとなくイメージは湧くけれど、実際のところうまく説明はできないな」という人も多いのではないでしょうか。また、墓じまいをした後の遺骨はどうするのか、離檀するための手順や必要なものは何か、など言葉そのものだけでなく、その一連の流れを完全に理解している人も少ないかもしれません。
近年では、遠方に住んでいるためなかなかお墓参りに行けない、お墓を管理する後継者がいない、子どもや孫に金銭的な負担を残したくない、などを理由にお墓を整理する人も増えました。これが「墓じまい」です。寺院の敷地内にお墓があった場合は、檀家であることを辞める「離檀」の手続きが必要となり、お墓を整理したあと今住んでいる場所から近くのお墓などに遺骨を移すことを「改葬」、その中で寺院や霊園にお墓の管理と供養を全て任せることを「永代供養」と言います。

「永代供養」とは

この「永代供養」も、イメージは湧くけれど……?? そんな言葉の一つかと思います。内容についても、あまり浸透していないのが現状かもしれません。
永代と言っても、一定の遺骨の安置期間が設けられており、一般的には33回忌までを期限とするところが多いようです。つまり未来永劫というわけではありません。ただし、寺院や霊園によっても違いがあったり、個人の希望で決めることが出来たりするところもあるようですので、事前の確認が必要です。
そして安置期間が過ぎると、他の遺骨と一緒に永代供養墓に合祀されます。
基本的に永代供養は、子どもや家族へのお墓の継承を前提としないため、これまでは身寄りのない人や、後継ぎがいない人の供養手段とされてきました。また墓石を建てる費用を工面できない場合の選択肢でもありました。
しかし最近は、お墓を管理する後継者がいない、子どもや孫に金銭的な負担を残したくないといった「墓じまい」を行う理由と同様に、自分自身が亡くなった後は永代供養墓に入ることを希望する人も増えています。つまり「墓じまい」と「永代供養」をセットに考える人も多いようです。

「海洋散骨」とは

ご説明したように「永代供養」は、寺院や霊園に管理・供養を任せることですが、寺院や霊園にも任せることなく埋葬する方法もあります。
それが「海洋散骨」です。こちらも耳にしたことがある人も多いでしょう。
“海に遺骨を撒く”というと、海が好きな人であったり、生前海にまつわる仕事をしていた人であったり、海のそばに住んでいた人であったり、海との関係の深い人が行う埋葬方法だと思われてきた面もありました。海を愛していた有名人が、亡くなった後に遺骨を海に散骨したことが話題に上ることもありますよね。
しかし最近では、“自然に還る”というもっと大きな意味合いで、海への散骨を希望される人もいます。特別珍しいことというよりは、より身近な一般的な埋葬方法として受け入れられつつあるということです。
散骨について、日本には規定するような法律はなく、だからこそ節度を持って行うことが大切になります。
たとえ焼骨であっても、そのまま散骨することは出来ません。人間の骨だと分かるような状態では、誰かが海の中で見つけたときに問題となるのは明らかで、それは死体遺棄とみなされてしまう可能性があるからです。この場合は当然、死体遺棄罪の罪に問われます。ですから遺骨は、粉骨してパウダー状にしたものでなければ散骨できないのです。
また、散骨による風評被害の可能性も考慮する必要があります。遺族にとっては大切な人の遺骨ですが、赤の他人がその感情を全て理解するのは難しい話です。楽しいイメージの強い海水浴場や観光地など人の多い場所で散骨した場合、風評被害を理由に訴えられるということも考えられます。
このような理由から、やはり散骨は素人が簡単に自由に行えるものであるとは言いきれません。

おすすめの海洋散骨業者5選

そこで、海洋散骨を希望する人の声に応えるように、国内外の海洋散骨を専門とした業者も増えてきています。
ここでは、海洋散骨の専門業者をご紹介します。同じ海洋散骨でも、価格はもちろん、内容や特色もそれぞれですので、是非比較検討の参考になさってください。

おすすめの海洋散骨業者①「みんなの海洋散骨」


北海道から沖縄まで、なんと28の海域での海洋散骨に対応しており、海の無い県を除いた各都道府県からの申し込みが可能です。
「貸切乗船散骨プラン」「合同乗船散骨プラン」「代行委託散骨プラン」と3つのプランがあり、中でも「貸切乗船散骨プラン」は最大10名まで乗船が可能で、身内を中心に親しい人たちだけで故人をしのぶことが出来ます。
セレモニー形式にするなど、希望によって内容を変更することの出来るセミオーダープランもあるようなので、理想の葬送スタイルがある場合は相談してみるといいでしょう。
https://sankotsu-umi.com/

おすすめの海洋散骨業者②「OHAKO(おはこ)」


全国15海域での散骨が可能です。こちらは55,000円(税込)で、沖合での散骨、献花、献酒・献水、黙とうといった一連の流れが含まれます。追加料金は一切ありません。
ただし、乗船するのは業者のスタッフのみで、散骨なども全てスタッフが行うプランのみです。身内含め、スタッフ以外は同行することができないため、散骨した位置情報(北緯と東経)と日付が記された散骨証明書と共に、散骨時の様子を撮影した10枚の写真をアルバムにして届けてくれます。
代行散骨は、船に乗ることに不安がある場合や、セレモニーなどの葬送スタイルにこだわりがない場合などは、ぐっと費用を抑えられることから、多くの専門業者で設けているサービスです。選択肢の一つに入れてみるといいでしょう。
https://www.osohshiki.jp/sankotsu/

おすすめの海洋散骨業者③「みらい散骨」


格安で海洋散骨を実現できます。
スタッフによる代行散骨のみを行っている業者で、費用はなんと総額20,000円(税別)。このプランには、粉骨、遺骨の送料、献花、散骨証明書が含まれています。
複数件を1回の出航にまとめることで価格を抑えており、毎月1回出航しています。散骨する海域は東京湾のみ、東京ディズニーランド沖と横浜ベイブリッジ沖の二か所です。同船することはできないため、後日、散骨位置や散骨時間を記載した証明写真が郵送されます。
自分で散骨する場合の、粉骨のみのサービスもあります。散骨海域は限られていますが、丁寧な対応が期待できそうです。
http://mirai-sankotsu.jp/

おすすめの海洋散骨業者④日本全国対応の海洋散骨「はるか」


遺族や関係者のみの貸切乗船による散骨が基本プランとなっています。
散骨海域は全国各地にあるほか、ハワイなど海外での散骨にも対応しています。位牌や遺影を持参して乗船したり、故人の好きな音楽を流したり、故人への手紙を折り紙にして手向けるといった、様々な遺族の希望に応えてくれます。
また旅行業者として海洋散骨する遺族のための旅行の手配を依頼することも可能です。さらに出航場所によっては、最大80名までの船上お別れ会の開催も可能で、クルージングをしながら故人をしのぶ時間を設けることも出来ます。
多様なプランが用意されているので、理想の散骨を実現できるのではないでしょうか。
http://www.harukacruise.co.jp/

おすすめの海洋散骨業者⑤永代供養の杜


立ち合いなしの代行散骨は50,000円~、立ち合いができるクルーズプランは280,000円~(それぞれ税別)。出航場所は、神奈川県の葉山、そして沖縄、ハワイの三か所ですが、プラン内容も料金体系も分かりやすいので、迷うことは無さそうです。
基本プランには、遺骨のパウダー化、献花・献酒、乗船した遺族へのドリンクや写真撮影のほか、2時間のクルーズ代や進行スタッフとドライバーの手配料なども全て含まれています。10名まで乗船可能ですので、遺族を中心とした親しい人でゆっくり故人を見送ることができそうです。
https://kaiso.or.jp/memorial/

いかがでしたか? おすすめの海洋散骨業者を5社、ご紹介しました。
いくつかの業者を比較することで、大体の相場の見当がつくかと思います。またひと口に海洋散骨と言っても、それぞれのプランを見ることで、内容の多様さを知ることが出来ますね。
自分たちはどんな内容でどんな風に故人を送りたいのか。そして何より、故人がどんな風に送られることを望んでいるか、どうしたら喜んでもらえるか。また、自分だったらどう送ってほしいのか。
是非、人生最後のセレモニーのあり方を、じっくりと考えるきっかけにしてみてくださいね。