墓じまいでお寺とトラブル続出?後悔しない注意点と円満に進めるコツ

墓じまいで お寺とトラブル続出? ~後悔しない注意点と円満に進めるコツ~
近年は「後を継ぐ家族がいない」「お墓の管理ができなくなる」といった理由から、墓じまいを進める方が急増しています。しかし、いざ動き始めると、お寺との話し合いでトラブルになったという声も少なくありません。

「離檀料が高額だった」「手続きがなかなか進まない」「親族間で揉めた」
など、想定外の問題が起きてしまうケースもあります。大切に守ってきたお墓だからこそ、納得しながら円満に進めたいものですよね。

ここでは、”お寺とのやりとりを中心に、墓じまいで起こりやすい問題とその回避術“を、終活スぺシャリスト「日本改葬協会の山本千里」監修のもと、わかりやすく解説します。

初めてでも安心できる知識と対策を、しっかりと身につけていきましょう。

※この記事を読んでわかることは?
【離檀料のモヤモヤ解消!】お寺との費用トラブルを未然に防ぐコツ
【手順を間違えたらアウト】改葬手続きで揉めない正しい流れ
【家族の反対もクリア】親族間のトラブルを回避する方法
【深刻化する前に対策】事例から学ぶ!墓じまいの危険ポイント
  1. 墓じまいトラブルはなぜ起きる?
    1. 多いのは費用面の誤解(離檀料など)
    2. 手続きの順番ミスでお寺と対立
    3. 親族の反対や思いのすれ違い
  2. 離檀料トラブルを防ぐコツ
    1. 相場と金額根拠を知る
    2. 交渉時の注意点と伝え方
    3. 支払いタイミングと領収書の扱い
  3. 石材店との工事トラブル対策
    1. 勝手に契約してはいけない理由
    2. 見積もりの落とし穴とチェック項目
    3. 費用追加・工期遅延への防止策
  4. 改葬手続きで揉めない流れ
    1. まずはお寺へ相談すべき理由
    2. 役所手続きと必要書類チェック
    3. 納骨先の決め方と確認事項
  5. お寺の宗派・供養方針の違い
    1. 永代供養に移すときの注意点
    2. 納骨堂・霊園の選び方のポイント
    3. 宗教的儀礼はどこまで必要?
  6. 親族間のトラブルへの対処法
    1. 判断基準をみんなで共有しよう
    2. 反対の気持ちにも耳を傾ける
    3. 墓じまい専門家に相談する
  7. トラブル事例から学ぶ回避術
    1. 離檀料要求が高額だった例
    2. 石材店が無断で工事を進めた例
    3. 親族内で泥沼化した例
  8. 信頼できる専門家の選び方とは?
    1. 墓じまい代行業者は比較して選ぶ
    2. 行政書士・相談窓口の活用
    3. 実績の見極めポイント
  9. 墓じまいでのよくある質問FAQ
    1. 離檀料はいくらが相場ですか?断られたらどうすればいい?
    2. 住職と話がこじれたら、第三者を間に入れてもいい?
    3. 墓じまい後のお骨は、どうすればいい?
    4. 墓じまいを頼むなら、何から相談したらいい?
  10. 円満な墓じまいを実現するために

墓じまいトラブルはなぜ起きる?

墓じまいトラブル
墓じまいは、費用や手続き、親族間の考え方など多くの要素が絡むため、思わぬトラブルが発生することがあります。

「離檀料が想定より高額だった」「勝手に手続きを進めてお寺と揉めた」「親族から反対された」など、どれも事前に知っておけば防げるものばかりです。

まずは、墓じまいで起こりやすい代表的なトラブルを理解し、適切な準備と確認を行うことが安心して進める第一歩となります。

多いのは費用面の誤解(離檀料など)

墓じまいトラブルの中で最も多いのが、離檀料などの費用に関する誤解です。

離檀料は「檀家としてお寺にお世話になったお礼」であり、法律で金額が決まっているものではありません。そのため、寺院によって金額が大きく異なり、相場がわかりづらい点が原因になります。

理由の説明がないまま高額請求された
葬儀や過去の供養への追加費用を求められた
想定外の「お布施」が必要になった

という声は少なくありません。

一方で、お寺側にも「法要のサポートや境内管理を続けてきた」という正当な立場があります。
互いの認識不足が対立に発展しやすいため、

✅事前に内容と根拠を確認
✅相見積もりせず寺院との関係をまずは尊重
✅すぐに金額交渉へ持ち込まない

が円満な対応のポイントです。

手続きの順番ミスでお寺と対立

墓じまいでは、行政・石材店・納骨先など複数の手続きが必要です。
しかし、多くの人が最初に石材店へ依頼してしまい、お寺との関係が悪化する事例が起きています。

本来は、

① 先にお寺へ相談(了承を得る)
② 改葬許可申請書に署名・捺印
③ 工事業者と打ち合わせ
④ 遺骨の移動手続き
⑤ 工事・閉眼供養

という順で進める必要があります。
順番を誤ると、

「無断で墓を動かそうとした」
「寺の敷地内なのに勝手だ」
「書類に署名できない」

と拒否されるケースも。

お寺は 菩提寺としての責任があり、故人の供養に関する手続きには慎重です。
トラブルを避けるには、最初に必ず相談し、段階ごとに共有することが欠かせません。
墓じまい代行の費用ガイド|相場・追加費用・手続きまで徹底解説!

親族の反対や思いのすれ違い

墓じまいは、故人への想いや宗教観が強く影響するため、親族間トラブルにも発展しがちです。

「代々守ってきたお墓を無くすなんて」
「維持できない現状も考えてほしい」

——どちらも間違いではありません。

とくに、

🔺遠方の墓で管理が難しい
🔺子どもがいない・承継者が不在
🔺費用負担が一部に偏っている

などの背景があると衝突は深刻化します。

対策としては、

✔ 墓じまいの目的とメリットを共有
✔ 新しい供養先(永代供養など)を一緒に検討
✔ 感情的な議論は避け、第三者の意見も活用

が有効です。

「話し合いを後回しにした結果、工事直前に反対が…」というケースもあるため、早めに全員の意見を聞くことが理想的です。

離檀料トラブルを防ぐコツ

離檀料トラブルを防ぐコツ
離檀料は「檀家としてお寺に支えられてきた感謝の気持ち」を示すお布施の一つです。
しかし明確な基準がなく、お寺ごとに金額や考え方が異なるため、誤解が生まれやすい項目です。

とくに「高額すぎる」「説明がないまま請求された」といった声も多く、丁寧な確認とコミュニケーションが欠かせません。
ここでは、離檀料で揉めないために、押さえておくべき3つのポイントを解説します。

相場と金額根拠を知る

離檀料の相場はお寺や地域によって差があり、全国平均といえる決まった金額はありません。

ただし、よくみられる範囲としては
3万円〜30万円程度 が多いといわれます。

とくに、管理費が長年滞納されている、過去の法要でお世話になった回数が多い場合は、金額がやや高くなる傾向があります。
この差は、お寺で行われている供養や境内維持にかかる負担が異なるためです。

そのため、金額だけに注目するのではなく、
✔ なぜその金額になるのか
✔ 何へのお布施なのか
を明確にしてもらうことが重要です。

交渉の前に
「どのようなご配慮でいただいてきたのかを知りたいです」
と丁寧に確認すれば、角が立ちにくくなります。

金額の根拠がわかれば、納得の上で話を進めることができます。

交渉時の注意点と伝え方

離檀料の話し合いでは「値切ろうとする姿勢」と受け取られると、関係が悪化しやすい傾向があります。

金額に疑問がある場合も、とくに強い口調で伝えず、あくまで感謝の気持ちを前提にした言い回しが大切です。

たとえば、「できる限り誠意を尽くしたいと思っておりますので、金額についてご相談させていただけませんか」と、謙虚な言葉を添えて相談しましょう。

また、家族の代表者を決めて、お寺とのやりとりを一本化することで、誤解や伝達漏れを防ぎやすくなります。お寺との長いご縁を尊重することが、スムーズな話し合いの最大のコツです。

支払いタイミングと領収書の扱い

離檀料の支払い時期は、お寺によって異なります。一般的には閉眼供養の当日か、工事前までの支払いが多い とされています。

とくに、支払いの順番やタイミングを誤ると、
「まだ供養の前なのに払うのはおかしい」など、誤解を招くことがあります。

また、領収書の扱いも重要です。
お布施は本来「気持ち」とされ領収書が発行されないこともありますが、墓じまいは費用の総額が大きくなるため、金銭トラブル防止のために確認しておくことをおすすめします。

たとえば、「記録として控えておきたいので、但し書きを“離檀料として”にしていただけますか」
とやんわり依頼すると角が立ちません。細かな確認を怠らないことが安心につながります。

石材店との工事トラブル対策

石材店との工事トラブル対策
墓じまいは、お寺だけでなく石材店とのやりとりも欠かせません。墓の撤去や基礎工事など、専門知識が必要な作業が多いためです。

しかし、とくに多いのが
「先に石材店へ依頼してしまいお寺と揉める」
「見積もりと違う費用を請求された」
といったトラブルです。

ここでは、石材店とのトラブルを未然に防ぎ、安心して施工を任せるための重要ポイントを解説します。

勝手に契約してはいけない理由

お墓は多くの場合、お寺の敷地内にあります。つまり、墓石だけが自分たちの所有物であり、土地はお寺の管理下にあるということです。

そのため、お寺の了承を得ずに工事を依頼すると無断施工となり、強い抗議を受けることがあります。

とくに工事の内容が境内に影響する場合、
「許可していない」「安全性が担保できない」という理由で中止を求められることもあります。

また、お寺には閉眼供養という大切な儀式があり、これを行わずに撤去を進めてしまうと、宗教的にも問題が生じます。

まずは必ず
① お寺に相談
② 書面で承諾を確認
③ その後、石材店と契約
という順番を守ることが重要です。

信頼関係を損なわないためにも、最初の一歩を間違えないようにしましょう。
墓じまい費用とお寺とのトラブル完全ガイド・適正費用・交渉術・法的知識

見積もりの落とし穴とチェック項目

墓じまい工事の費用は、墓石の大きさだけでなく、立地条件や土台の状態によって大きく変わります。

とくに注意したいのは以下の項目です。

✔ 墓石の搬出経路(重機が使えるか)
✔ 基礎コンクリートの厚さ(解体量の違い)
✔ 残土処理費(処分費が別請求になることも)

見積り書にこれらが含まれていない場合、
「あとから追加費用を請求された」
というトラブルにつながります。

また、曖昧な表記にも注意が必要です。
たとえば「一式」などの記載が多いと、内容が把握できず比較が難しくなります。

複数の石材店から見積もりを取り、
費用内訳と作業範囲を丁寧に確認することが、結果的に安心につながります。

費用追加・工期遅延への防止策

墓じまい工事では、追加費用や工期遅延が発生する可能性があります。

たとえば、
「地中に大きな石が埋まっている」
「基礎が想定以上に深い」
「搬出経路に障害物がある」
など、事前にわからない要素が多いためです。

とはいえ、理由のない追加請求や大幅な遅れは問題です。

とくに重要なのは、
✔ 作業前に現地調査を実施してもらう
✔ 想定される追加費用の上限を確認
✔ 工期の見通しを文書に残す

というポイントです。

また、工事の開始前に
「連絡がない追加工事は認めない」
という取り決めをしておくと、後々のトラブルを防げます。

安心して任せるには、事前確認が欠かせません。

改葬手続きで揉めない流れ

改葬手続き
墓じまいでは「改葬許可申請」という行政手続きが必要です。お寺だけでなく、役所や新しい納骨先とも連携するため、順番を間違えると大きなトラブルに発展します。

とくに
「勝手に改葬許可を取ってしまった」
「新しい納骨先が決まらないまま話が進んだ」
といったケースは後戻りが難しくなります。

ここでは、揉め事を防ぐための正しい手続きの流れを解説します。

まずはお寺へ相談すべき理由

墓じまいは、家族の意思だけで進められるものではありません。お寺側は、ご先祖の供養を長年担ってきた立場にあります。

そのため、まず相談すべき相手は石材店ではなくお寺です。

とくに重要なのは
✔ 閉眼供養の日程確認
✔ 離檀の意向を丁寧に伝える
✔ 墓地使用権の返還手続き
といった基本事項です。

いきなり役所で改葬許可申請を行うと、
「無断で移されるのでは」と不信感を与えてしまい、関係が悪化する原因になります。

とくに、お寺にも都合や準備があるため、こちらの希望だけを一方的に伝えるのも良くありません。

まずは気持ちを丁寧に伝え、お寺の意向を確認することが、スムーズな改葬の第一歩です。

役所手続きと必要書類チェック

改葬には自治体ごとに「改葬許可申請書」という専用書類が必要です。
これは旧墓地と新しい納骨先の両方の署名・押印が必要になることが一般的です。

手続きの流れは次のとおりです。

① 現墓地の管理者(お寺)に証明をもらう
② 新しい納骨先の受入証明書を用意
③ 役所に申請して改葬許可証を発行してもらう

この順番が逆になると申請が通らず、再提出が必要になることもあります。

また、本人確認書類や戸籍情報の提出が求められることもあるため、事前に役所へ確認しておくと安心です。

必要書類を漏れなく準備することが、手続き遅延を防ぐ鍵になります。

納骨先の決め方と確認事項

新しい納骨先が決まっていないと、改葬許可がおりません。

永代供養墓、納骨堂、樹木葬など、選択肢は増えていますが、費用や契約期間、管理体制には大きな差があります。

とくに注目したい確認ポイントは次のとおりです。

✔ 年間管理費の有無
✔ 供養スタイル(合同/個別)
✔ 永続性が担保されるか
✔ 宗教・宗派の制約

たとえば、格安な永代供養を選んだものの、一定期間後に合祀されることを知らずに後悔した例もあります。

また、遠方すぎて参拝しづらい場所を選ぶと、結局お墓参りが負担になる可能性もあります。「今だけでなく将来の世代が困らないか」という視点で検討することが大切です。
お墓いらない人が続出!?お墓なしで故人を偲ぶ新たな供養の形とは?

お寺の宗派・供養方針の違い

お寺の宗派・供養方針
墓じまいでは、宗派ごとの考え方の違いがトラブルの火種になることがあります。
とくに供養方法や儀式の内容については、「知らなかった」ではすまないケースも。

ここでは、移転先を選ぶときに理解しておきたい宗派と供養方針のポイントを整理します。

永代供養に移すときの注意点

永代供養は「後継者がいなくても安心」と人気ですが、お寺によってルールが大きく異なります。
よくある違いは次のとおりです!

✓合祀(他の遺骨と一緒にするか)個別か
✓一定期間後に合祀されるか
✓墓誌(名前の記録)が残るか
✓法要を継続してくれるかの頻度
✓将来的な管理体制は安定しているか

とくに注意すべきは、
戻したくなっても取り出せないケースが多いこと。
あとで親族から「勝手に合祀にしたのか」と責められることもあります。

※決める前に必ず確認したい3点
✓個別安置の期間とその後の扱い
✓合祀後の供養の内容
✓取り出し可否と費用

宗派や管理者の説明をしっかり聞き、親族にも共有しておくことが、トラブル回避につながります。

納骨堂・霊園の選び方のポイント

納骨先は、雰囲気だけで決めると後悔しやすいです。
とくに宗教に関する縛りや供養方針を見落としがち。

※選ぶときのチェックリスト
✓宗派不問か、特定宗派の管理か
✓永代供養か、継承者が必要か
✓法要はどういうスタイルか
✓年間管理費はかかるか
✓立地のアクセスがよいか
✓将来的な運営継続性があるか

また、納骨堂には大きく分けて3種類あります。

種類 特徴
屋内型(自動搬送式) 天候問わずお参りしやすい
仏壇式 個別性が高く、手を合わせやすい
合祀型 費用が抑えられるが遺骨は混ざる

「誰が、どのくらいの頻度でお参りするか」これを基準に選ぶと失敗しにくくなります。

宗教的儀礼はどこまで必要?

墓じまいは供養の一環であり、
宗教的な礼節を欠くと深いトラブルにつながりやすい部分です。

最低限の儀式として多いのは、
閉眼供養(魂抜き)
開眼供養(魂入れ)※新しい納骨先で
ただし宗派によって名称も内容も異なります。

とくに注意したいのは、
✓戒名の扱い
✓お布施のマナー
✓供養をどこまで省略してよいか

寺院側には、先祖を守り続けてきた責任と想いがあります。
無断で手続きを進めたり、儀式を省略したりすると、
「あまりに失礼」と反発を招くことに…。

迷ったら必ず寺院へ相談し、独断で判断せず、
「どうするのがよいのか」を教えてもらうスタンスが安心です。
墓じまい代行の費用ガイド|相場・追加費用・手続きまで徹底解説!

親族間のトラブルへの対処法

親族間のトラブル
墓じまいでいちばん揉めやすいのが「家族・親族の意見の違い」。
とくに、古くから続くお墓の場合は気持ちが強くなりやすく、話し合いが進まないまま感情的になってしまうことも多いです。

ここでは、お互いの思いを尊重しつつ前に進むための上手なやり方をご紹介します。

判断基準をみんなで共有しよう

親族の意見が割れるのは、
「何を大切にするか」がバラバラだから。
まずは次のようなポイントを共有してみましょう。

✅お墓を守り続けられる人はいるか
✅経済的な負担はどうなっているか
✅供養をどう続けたいか
✅お参りの頻度や距離の問題は?

とくに、費用と管理の問題は避けられません。
だからこそ、最初に「現実」を見える化すると
話が冷静に進みやすくなります。

【おすすめは簡単なメモを作ること】です。
・現状の問題
・墓じまいするメリット
・親族の希望

これらを書き出し、共通認識をつくるのが大切です。

反対の気持ちにも耳を傾ける

親族が反対する理由の多くは
「ご先祖さまへの申し訳なさ」です。

だからこそ、頭ごなしに説得すると逆効果。
まずは「気持ちがわかる」と伝えることが信頼関係を保つカギです。その上で、少しずつ不安を減らしていけるよう情報を共有していくのが良いです。

✓供養はきちんと続けられること
✓永代供養でも名前を残せる選択肢があること
✓寺院と丁寧に話を進めること

相手が納得するのは「正論」ではなく「安心」ここがいちばん重要な視点です。

墓じまい専門家に相談する

どうしても話が平行線になる場合は第三者に入ってもらうと驚くほどスムーズになります。

墓じまいの専門業者は、
・寺院との調整
・書類手続き
・費用の見える化
など、実務面で支えてくれます。

また、専門家から説明してもらうことで親族が冷静になりやすいメリットもあります。

※相談相手の例
✅墓じまい代行業者
✅石材店業者は
✅行政書士
✅自治体の無料相談窓口

「争わない選択肢」を知ることで家族が前向きになれることは多いです。

トラブル事例から学ぶ回避術

トラブル事例
実際に起きたトラブルを知っておくと、同じ失敗を避けるのにとても役立ちます。
とくに費用・工事・親族の3つは、事例数も多く深刻化しやすいポイントです。

ここでは、よくあるケースをわかりやすく紹介しつつ、どうすれば事前に防げたのかをお伝えします。

離檀料要求が高額だった例

【事例】
「離檀料として100万円以上を請求された」
「何の説明もなく“相場だから”と言われた」
といった声も実際にあります。

とくに多い原因…
✅話が途中からお金の話ばかりになる
✅金額の根拠を確認していない
✅早い段階でお寺と連携していない

対策は次の3つ!
①早めに相談し、お寺との関係を良好に
②金額の根拠(過去の例など)を聞く
③支払う場合は領収書を必ず受け取る

「お金の話=失礼」という空気で曖昧にすると後悔しやすいので
丁寧に、しかし遠慮せず確認していきましょう。

石材店が無断で工事を進めた例

【事例】
「寺院へ無断で工事が始まった」
「撤去方法の認識が違って揉めた」

とくに起こりやすい理由は、
✅寺院と石材店の連絡不足
✅契約前に詳細が詰められていない
✅“安い業者”だけで選んだ

防止策としては、以下の3つ!
①契約前に3社比較
②工事内容(撤去範囲)を図面で確認
③寺院の了承を業者と一緒に取る

寺院の敷地である以上、無断工事はトラブルのもとです。
必ず三者で話し合いをしておきましょう。

親族内で泥沼化した例

【事例】
「勝手に墓じまいを進めたと責められた」
「感情的になって何年も話が止まった」

背景には、それぞれの
「ご先祖さまへの思い」が強くあるからこそです。

回避ポイントは…
①最初から全員を巻き込み過程を共有
②メモや資料で“事実”を見える化
③意見が割れたら専門家へ相談

とくに、
「気持ちに寄り添うこと」が何よりの対策
相手が納得できる“安心”を示すことが大切です。

信頼できる専門家の選び方とは?

信頼できる専門家の選び方
墓じまいは、寺院とのやり取りから役所の手続き、石材店との調整までやることがとても多いです。そのため、信頼できるプロにサポートしてもらうとトラブルを避けてスムーズに進めやすくなります。

ここでは専門家・業者を選ぶときのチェックポイントをご紹介します。

墓じまい代行業者は比較して選ぶ

業者選びでもっとも重要なのは、必ず複数社を比較することです。

【とくに確認すべきポイント】
✓寺院との調整を代行できるか
✓見積書の内訳がわかりやすいか
✓契約内容に保証が含まれているか
✓対応が丁寧で連絡がスムーズか

費用がはっきりしない業者は危険信号!
「一式いくら」としか書いていない見積もりはあとから追加費用トラブルへつながりがちです。

大事な視点は、
・「安さ」だけで選ばない
・寺院との関係にも配慮できる業者が◎

安心して任せられる人かどうか、初回の対応で雰囲気もしっかり判断しましょう。

行政書士・相談窓口の活用

墓じまいは公的な書類手続きが必須のため、行政書士への依頼も選択肢のひとつです。

行政書士が対応できることは、
✅改葬許可申請の代行
✅必要書類のチェック
✅トラブル時の相談
の3つです。

また、自治体によっては、墓じまい・供養相談の窓口がある場合もあります。

費用を抑えたい人やまず情報を整理したい人におすすめです。「専門家の意見」は想像以上に強力
家族が納得する材料にもなりやすいです。

実績の見極めポイント

業者の公式サイトには良いことしか載っていないことが多いです。
だからこそ、次の点を必ずチェックしましょう。

✓墓じまいの実績件数
✓寺院との連携経験の有無
✓利用者の口コミや評価
✓説明の丁寧さ

とくに大切なのは説明が具体的かどうかです。

「大丈夫です!任せてください!」
だけの業者は避けた方が安心です。

詳細な説明ができる=経験がある証拠!
信頼できる業者ほど、質問にも丁寧に答えてくれます。

わたしたちの墓じまいの口コミをご紹介!

私自身は特にお墓にこだわりは無く、あまり考えていなかったのですが、妻や子どもたちのために墓じまいのパンフレットと費用を見て、この際と思い決心しました。ありがちな追加の費用等もなくテキパキと処理をしていただき本当に良かったです。
(HPより引用:奈良県男性)
お寺の檀家でしたが、維持費が高いのが悩みでした。今後、子どもや孫の負担になるのではと思い、共同墓地にすることに決めました。家族も賛成してくれて、悩みも解消されたので、気持ちが楽になりました。(HPより引用:高知県女性)

もっと知りたい!という方は、利用者の声をご覧ください。

墓じまいでのよくある質問FAQ

墓じまいでのよくある質問
墓じまいは、多くの人にとって一生に一度あるかどうかの手続きです。だからこそ、「何から始めればいいの?」「お寺との関係が悪くなったらどうしよう…」と、不安が尽きないものですよね。とくに費用やお寺との交渉、親族の同意など、進める中で疑問が次々と出てきます。

このFAQでは、墓じまいを検討する方がとくに悩みやすいポイントを、わかりやすく一問一答形式でまとめました。トラブルなく、納得して進めるためにぜひ参考にしてください!

離檀料はいくらが相場ですか?断られたらどうすればいい?

離檀料の全国的な明確な相場はありません。
とはいえ一般的には、3万〜20万円ほどが多いです。
金額に不安がある場合は、
・金額の根拠
・領収書の発行
を確認し、感情的にならずに丁寧に話し合うことが大切です。
それでも折り合いがつかないときは、行政の相談窓口に頼る方法もあります。

住職と話がこじれたら、第三者を間に入れてもいい?

はい。むしろ早い段階で検討すべきです。
行政書士に相談したり、市区町村の墓じまい・改葬相談窓口を利用すれば、
法律面のアドバイスや、落としどころを一緒に考えてもらえます。すべてを一括で任せたい場合は、墓じまい代行業者に相談するのをおすすめします。

墓じまい後のお骨は、どうすればいい?

選択肢は5つあります。
・永代供養墓
・納骨堂
・樹木葬
・手元供養(アクセサリー等)
・散骨

費用や供養方針が異なるため、家族で納得できる形を選びましょう。

墓じまいを頼むなら、何から相談したらいい?

最初は「お寺と話す前」に代行業者に相談しても問題ありません。
流れや必要書類、相場観を教えてもらえます。
手続きが複雑な場合は、墓じまい代行業者+行政書士のサポート体制が安心です。

円満な墓じまいを実現するために

円満な墓じまいを実現
墓じまいは「お墓を片付ける作業」ではなく
ご先祖さまに感謝しながら供養の形を整えることです。

だからこそ、お寺との関係や家族の気持ちを大切にしつつ、
専門家の力も上手に活用していくことが大切です。

✔ 早めに情報を集める
✔ 寺院へ丁寧に相談する
✔ 家族でしっかり話し合う
✔ 信頼できる業者と進める

この4つがそろえば
トラブルを避け、後悔のない墓じまいが実現できます。

ご先祖さまにありがとうの気持ちを込めて。
墓じまい代行業者”わたしたちの墓じまい“は、あなたと家族にとって納得できる選択ができますようにサポートいたします。
墓じまいをご検討している方は、お気軽にご相談ください。