【毎日新聞連載記事①】「結局はカネなのか」説教2時間半、墓じまい交渉で“幻滅”するまで
「必ず私たちの代で終わらせる」
墓じまいの決意は固かった。
しかし、お寺で待っていた事態が元々少なかった「信仰心」をさらに薄れさせ、供養は紆余(うよ)曲折を経ていった。
<今回の主な内容>
・「付き合いもやめていい」
・住職の息子の学費も…
・弟の「最後通告」
・「土葬」がネックに
・変わる「離檀料」
「付き合いもやめていい」
2019年秋。東京都内に住む70代の女性は、長野県内に住んでいた母を亡くした。長野の実家は無人になり、その近所にある先祖代々の墓の維持も難しくなった。