毎日新聞連載記事

お役立ち情報

【毎日新聞連載記事②】「300万円でいいでしょう」墓じまいの”離檀料”なぜもめる?

住職が口にした言葉に、男性は思わず首をかしげた。  「本当は350万円かかりますが、300万円でいいでしょう」  菩提(ぼだい)寺に相談したのは、先祖代々の墓を撤去する「墓じまい」。突然の要求に戸惑った男性は、すぐに払うことはせず、違う選択をする――。  墓じまいで檀家(だんか)を離れる際、お寺に金銭を支払う場合があり、「離檀料(りだんりょう)」とも呼ばれる。どうしたらスムーズに事を運べるのだろうか。
お役立ち情報

【毎日新聞連載記事①】「結局はカネなのか」説教2時間半、墓じまい交渉で“幻滅”するまで

「必ず私たちの代で終わらせる」  墓じまいの決意は固かった。  しかし、お寺で待っていた事態が元々少なかった「信仰心」をさらに薄れさせ、供養は紆余(うよ)曲折を経ていった。  <今回の主な内容> ・「付き合いもやめていい」 ・住職の息子の学費も… ・弟の「最後通告」 ・「土葬」がネックに ・変わる「離檀料」 「付き合いもやめていい」  2019年秋。東京都内に住む70代の女性は、長野県内に住んでいた母を亡くした。長野の実家は無人になり、その近所にある先祖代々の墓の維持も難しくなった。