ちょっと変わったお盆の風習 ~長崎・沖縄編
お盆は先祖の霊を祀る行事として日本全国に広まっていますが、その風習は地域によって異なります。
今回は長崎県・沖縄県にまつわるちょっと変わったお盆の風習を紹介します。
長崎の精霊流し
長崎では毎年8月15日に精霊流しが行われます。
この行事は盆前に亡くなった人の遺族が、提灯や花などの飾りをつけた『精霊船』を造り、故人の霊を乗せて街中を練り歩き極楽浄土へ送り出すというものです。
精霊流しは、家紋入りの提灯や町の提灯を持った者を先頭に、長い竿の先に灯篭をつけた「印灯篭」を持った者、鉦(金属製の楽器)を持った者、その後に白い法被姿の者が精霊船を引きます。
そしてこの精霊流しにかかせないのが『爆竹』で、お盆の時期にはスーパーやコンビニで大量に販売されています。
魔除けの意味で使用されており、精霊船が通る道を清めるためのものです。精霊船が通るときは、隣の人の声も聞こえないほどのにぎやかさとなります。
精霊流し 2017年 長崎市