「分骨(ぶんこつ)」とは、故人の遺骨を複数に分けて、それぞれ供養する方法です。
近年では、お墓に対する価値観やライフスタイルの変化に伴い、分骨を選ぶご家庭も増えています。
一方で、「分骨をして後悔しない?」「家族とトラブルにならない?」「どんなメリットがあるの?」など、疑問や不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に分骨を経験した100名を対象にアンケート調査を実施しました。
この記事では、分骨を選んだ理由や満足しているポイント、後悔した理由、分骨をする際の注意点まで、経験者のリアルな声をもとに詳しく解説します。
分骨を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
分骨とは
分骨とは、故人の遺骨を複数に分け、それぞれ別の場所で供養することです。
すべての遺骨を一つのお墓に納めるのではなく、一部を自宅で手元供養したり、離れて暮らす家族がそれぞれ供養したりするなど、さまざまな目的で行われています。
近年は、お墓が遠方にあって頻繁にお参りへ行けない人や、故人をより身近に感じながら供養したい人を中心に、新しい供養の形として選ばれるケースが増えています。
故人や遺族の想いに合わせて供養方法を選択できることも、分骨が広がっている理由の一つといえるでしょう。
分骨を選んだ理由は?
分骨という供養方法を選ぶ理由は、ご家庭ごとに異なります。
ここでは、実際に分骨を経験した100名へのアンケート結果をもとに、どのような理由で分骨を選んだのかを紹介します。

実際に分骨を経験した100名に「分骨を選択した理由を教えてください」と尋ねました。
その結果、最も多かった回答は「家族それぞれで供養するため」で43人でした。
家族が離れた場所で暮らしている場合、全員が同じお墓へ定期的にお参りするのは難しいことがあります。
そのため、それぞれが身近な場所で故人を供養できるよう、分骨を選ぶ方が多いようです。
次いで多かったのは、「手元供養をしたかった」の34人でした。
故人をいつも身近に感じながら過ごしたいという思いから、自宅で手を合わせられる手元供養を選択する方も少なくありません。
今回のアンケート結果からは、故人とのつながりを大切にしたいという気持ちや、それぞれの生活環境に合わせた供養を希望する方が多いことがうかがえました。
分骨を選んで満足している?
従来の供養方法とは異なる分骨は、遺族にとって大きな決断です。
実際に分骨を経験した人は、その選択をどのように感じているのでしょうか。
ここでは、アンケート結果をもとに分骨に対する満足度を紹介します。

実際に分骨を経験した100名に「分骨を選択して良かったと思いますか?」と尋ねました。
その結果、「満足している」と「おおむね満足している」を合わせると95人となり、多くの方が分骨という選択に満足していることがわかりました。
故人を身近に感じながら供養できることや、自分たちのライフスタイルに合った供養方法を選べることが、高い満足度につながっていると考えられます。
一方で、「少し後悔している」「後悔している」と回答した方も5人いました。
分骨には多くのメリットがある一方で、人によっては不安や後悔を感じるケースもあります。
満足した理由だけでなく、後悔した理由についても確認し、自分や家族に合った供養方法を検討することが大切です。
分骨を選んで満足している理由
分骨を選んで満足している人は、どのような点にメリットを感じているのでしょうか。
ここでは、アンケートに寄せられた体験談をもとに、分骨を選んで良かったと感じた理由を紹介します。
故人を近くに感じられる
常にそばで見守っていてくれる気がするから
故人を近くに感じられて、お墓にまで行かなくてもいつでも供養することができる。
いつでも故人を身近に感じられ、心の支えになっているからです。
分骨をして良かったと感じる理由として、「故人を身近に感じられる」という声が多く寄せられました。
遺骨の一部を自宅で供養することで、日常生活の中でも自然と故人を思い、手を合わせられるようになります。
お墓まで足を運ばなくても、いつでも故人を近くに感じられることが、安心感や心の支えにつながっている方が多いようです。
お墓が遠方であっても手元供養できる
遠くに行かないと会えないという感覚がなくなり、いつでも身近に感じられるから
遠方のお墓に行く事が大変なので。
遠方の霊園にお墓があるため、なかなか頻繁にお墓参りに行くことができません。しかし、分骨をして自宅に小さな手元供養のスペースを作ったことで、毎日朝晩に手を合わせて故人を身近に感じ、見守られているような安心感を得られているからです。
お墓が遠方にある人にとって、分骨は供養を続けやすくする方法でもあります。
仕事や家庭の事情、年齢などによって頻繁にお墓参りへ行けない場合でも、自宅で供養できれば故人とのつながりを感じながら過ごすことができます。
毎日手を合わせられる環境を整えられることは、分骨ならではの大きなメリットといえるでしょう。
家族や親戚がそれぞれ供養できる
親戚が多かったので、遺族それぞれが自分なりに仏壇やお墓に入れたりしたいなどと話していたので、良かったと思う
家族それぞれが自宅や身近な場所で故人を供養できるようになり、気持ちの整理がしやすくなりました。
家族それぞれで供養できている気持ちになるので
家族や親戚がそれぞれの場所で供養できることも、分骨のメリットとして挙げられました。
家族が離れて暮らしている場合でも、それぞれが身近な場所で故人を供養できるので、無理なく故人を偲ぶ時間を持つことができます。
生活環境や価値観に合わせた供養ができることから、気持ちの整理がしやすくなったという声も見られました。
分骨を選んで後悔した理由
分骨を選んだ人の多くは満足している一方で、少数ながら後悔したという声もありました。
ここでは、アンケートで寄せられた体験談をもとに、分骨を選んで後悔した理由を紹介します。
本当に遺骨を分けてよかったのかと不安になる
遺骨を分けて良いものか気になる。
遺骨を分けてしまうと、成仏できないのでは…と後悔もあります。
分骨をしたあとに、「本当にこの選択で良かったのだろうか」と不安を感じた人もいました。
分骨に対する考え方は人それぞれ異なるので、昔からの価値観や宗教観との間で迷いが生じることもあります。
また、「お骨を分けると成仏できなくなるのでは」と不安を抱く人もいるようです。
墓じまいが大変になる
墓じまいが大変である
墓じまいが大変であること
将来的に墓じまいをすることになった場合、分骨をしていると事務手続きの面で苦労するかもしれません。
分骨した遺骨を後から別のお墓に合祀したり、すべての遺骨を集めて一度に墓じまいをしようとしたりする場合、それぞれの遺骨に対して行政の手続きが必要になることがあります。
分骨を検討する際は、現在だけでなく将来の供養方法も見据えた上で判断することが大切です。
分骨をする際の注意点
分骨には多くのメリットがありますが、事前に確認しておきたいポイントもあります。
最後に、アンケートに寄せられた体験談をもとに、分骨をする際の注意点を紹介します。
家族としっかり話し合っておく
親戚兄弟とかでのトラブルを避けたいので事前に話をしといた方が良い。
遺骨を傷つける行為だ、と言って不満そうだった親族もいた。宗派問わず、分骨に対しても色々な考えの人がいるので、分骨する際には、事前にそれぞれの立場で考える精神的余裕が欲しいと思います。
分骨する場合は、家族間で事前によく話し合っておくことが大切だと感じました
分骨をする際は、家族や親族と十分に話し合っておくことが大切です。
分骨に対する考え方は、人それぞれ異なります。
故人への思いや宗教観、供養に対する価値観の違いから、意見が分かれることも少なくありません。
後々のトラブルを避けるためにも、分骨を決める前に家族全員で話し合い、お互いの考えを共有しておくと安心です。
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分骨は故人を身近に感じるための選択肢
今回のアンケートでは、実際に分骨を経験した100名のうち95名が「分骨を選んで良かった」と回答しました。
故人を身近に感じられることや、家族それぞれが自分の生活に合わせて供養できることは、分骨ならではの大きな魅力といえるでしょう。
一方で、家族間で価値観が異なることや、将来的な手続きについて考えておく必要があるなど、事前に確認しておきたいポイントもあります。
分骨を検討する際は、家族と十分に話し合い、必要な手続きや供養方法について理解した上で進めることが大切です。
故人や家族の思いに寄り添いながら、それぞれにとって納得できる供養方法を選んでください。
【調査概要】
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査対象:分骨をした経験がある男女
※本調査は「わたしたちの墓じまい」利用者に限定したものではなく、分骨の経験者を対象に実施しています。 - アンケート母数:100名
- 実施日:2026年7月7日
- 調査実施主体:株式会社フーフー「わたしたちの墓じまい」

