お墓参りで気になる服装については、意外と分からないこともあり、どのような服装がいいか悩む方もいることでしょう。
今回はお墓参りの服装についてご紹介します。
■普段のお墓参り
お盆や帰省で行う一般的なお墓参りの服装は、特に決まりがなく普段着でも構いません。ただし、お墓という場も考え、派手な色の服は避けておきましょう。
さらに、墓地は厳粛な場所です。肌の露出が多い服装や、タンクトップ、サンダルなど、カジュアルすぎる服装もよくないので気をつけましょう。
またアクセサリーは、墓石に傷をつける原因となりますので、大きめの腕時計や長いネックレスははずしておくことをおすすめします。
■掃除も兼ねてのお墓参り
お掃除をする場合は意外と時間がかかります。水も使って掃除をしますので、動きやすい服装や濡れても良い服装を選びましょう。
また、水を使用するということで地面は滑りやすくなっていますので、その点もふまえ履物にも注意する必要があります。
また、夏の暑い日太陽の下で何時間も掃除をしていると熱中症になってしまいます。予防のために帽子をかぶって掃除をしてもかまいません。しかし、お参りをするときは脱ぐことを忘れないようにしましょう。
■特別な日
法事や法要に合わせてお墓参りをする場合は、喪服や準喪服が望ましいです。
成人式やお正月、結婚など人生の節目に報告を兼ねてお墓参りをする場合は、そのときに合った服装でお参りをしてもマナー違反にはあたりません。
例えば、成人式の場合は晴れ着でお墓参りをすることも可能です。しかし、ファーの襟巻きなどは外しましょう。
■避けたい服装
ファーや毛皮
生き物の殺生をイメージさせるため、お墓参りには適しませんのでファーや毛皮だけでなく革ジャン、またアニマル柄もなるべく避けましょう。
バッグやアクセサリーに部分的に使われていることもありますのでできるかぎり避け、出発前に細かい部分まで確認することを忘れないようにしましょう。
足元
細いヒールはお墓参りには不向きです。意外と舗装されていない場所があったり、砂利に埋もれたりしてしまい、ケガの原因となってしまいます。
そのためヒールがあるものを履く場合、かかとが細くないものを選ぶようにしましょう。
派手な色
おめでたい色や明るい色はできるだけ避けましょう。赤や黄色などはふさわしくない色とされていいます。
基本的に『清楚』を心がけた服装をするのが良いでしょう。
帽子
掃除のときの熱中症予防や寒さを防ぐためかぶる帽子。しかし、お墓参りのときは必ず脱いで手を合わせるようにしましょう。
また洋服に付いているフードも、帽子と同じように脱ぐことを忘れないように。
■おわりに
お墓参りの服装に、厳しいルールはありません。
お墓に眠るご先祖様との関係も考え服装を選べば、おのずとふさわしい服装になるのではないでしょうか。
掃除や法事法要など、目的も考え服装を決め、出発する前には必ずふさわしい格好であるかチェックをして向かうようにしましょう。