「墓じまいをお寺に切り出したら、トラブルになることがあるって本当?」
「今までお世話になったお寺に、離檀を伝えるのが心苦しい」
お墓を維持管理するのも大変な時代、子どもたちに負担をかけるのも悪いので、墓じまいをしようと考えている方も多いですよね。
しかし、いざ墓じまいについて調べてみると、「お寺から高額な離檀量を請求された」などのトラブルがあることを目にし、不安になっておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、離檀で起こりやすいトラブルや、その回避方法について解説します。
お寺との交渉に使える具体的な文言や文例などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読めば、お寺との交渉をどのように進めていけばいいのかがわかりますよ!
お寺との離檀交渉とは
墓じまいとは、墓石からご遺骨を取り出し、墓石を解体してその土地を所有者に返却することをいいます。
お寺にお墓があるということは、あなたはそのお寺の檀家だったということです。
墓じまいでは、今までお世話になっていたお寺の檀家を辞める(離檀する)ことになります。
お寺からすれば、檀家が減れば収入の減少につながり、お寺の経営にも関わる問題。
そのため、離檀したい人と離檀させたくないお寺との間でトラブルになってしまうこともあります。
お寺との離断交渉は、タイミングを考えて、丁寧に対応する必要があります。
まずは、今までお世話になった感謝の気持ちと墓じまいを考えていることをお寺に伝えることから始めましょう。
こちらのYouTubeでは、離檀について詳しく説明されています。
わかりやすいので、ぜひチェックしてみてください!
離檀交渉で起こりやすいお寺とのトラブル
お墓に収められているご遺骨は、勝手に取り出すことはできず、お寺の許可が必要です。
そのため、墓じまいをするにあたって、お寺との離断交渉は必須。
ここでは、離断交渉で起こりやすいお寺とのトラブルについて、詳しくみていきましょう。
- 離檀料の高額請求
- 埋葬証明書の発行を拒否された
どちらの場合も、お寺が墓じまいをさせたくない場合に起こることが多いトラブルです。
実際に事例をみながら、どのように対処すればよいのかを考えていきましょう。
離檀料の高額請求
墓仕舞いにあたって、離檀料300万って寺から言われたんだけど、
法的義務の無い高額請求
払えないし、払いたくもないどうしたものか、、、#離檀料
— Y.A.ss (@y_a_ss20035) June 27, 2022
お寺に墓じまい(離檀)したいことを伝えたら、離檀料として高額な請求をされたというトラブルです。
離檀料の支払いは法律で決まっているものではなく、本来支払いの義務はありません。
お寺によっては、離檀料を設定していないところもあります。
また、墓じまいにはお墓の撤去費や閉眼供養のお布施などの費用を必要としますが、これらの費用を離檀料としているお寺も。
つまり、離檀料が具体的にどういう費用を指すのかは、お寺次第です。
離檀料を高額請求された場合、まずはその内訳をはっきりさせましょう。
ただ、話し合いがうまくいかない場合は、離檀交渉を得意とする専門の業者や弁護士など、プロの手を借りるのがおすすめです。
実際に高額の離檀料を請求した住職さんと交渉している動画も参考にしてみてください。
離檀料の相場を知りたい方は、「離檀料の相場」をご覧ください。
埋葬証明書の発行を拒否された
え、墓仕舞い手続きのために今お墓のあるお寺さんに改装許可申請書に埋葬証明書のサインもらわないといけないんや( ˙-˙ )お寺さんにとっては不利益な話だから機嫌悪くなる事もあるらしいんよね
— Shiro@ほわいとはなづまり (@sangetsu25) January 12, 2024
埋葬証明書とは、お墓に誰が埋葬されているかを証明する書類です。
墓じまいをした後のご遺骨を再供養するときに必要な書類で、お墓の管理者に発行してもらいます。
埋葬証明書がなければ、勝手にご遺骨を移動させることはできません。
墓じまいをするにあたって、この書類を発行してくれるよう依頼したら、お寺に拒否されたというトラブルもあります。
さらに、書類を発行する手数料として、高額な金額を請求されたケースも。
このような場合も、やはり離檀交渉を得意とする専門の業者や弁護士などのプロに問題を解決してもらうのが安心です。
墓じまいをスムーズに進めるためのポイント4選
墓じまいをスムーズに進めるために、ポイントを4つおさえておきましょう。
- 早めに墓じまいを検討していることについてお寺に伝える
- 【参考例文】お寺への伝え方
- 墓じまいのトラブルは国民生活センターに相談
- 墓じまい代行業者に依頼する
墓じまいしたいと考えていることをお寺に伝える方法についても、参考文例を紹介します。
また、実際トラブルに会ってしまった場合にできる対処法なども、あらかじめ知っておくと安心ですよね。
では、さっそくひとつずつ深掘りしていきましょう。
早めに墓じまいを検討していることについてお寺に伝える
墓じまいを考え始めたら、なるべく早い段階でお寺にお伝えするようにしましょう。
いきなり「墓じまいをします!」と宣言するのではなく、「〇〇という理由から、墓じまいを考えているんですよね・・・」といった相談から始めるのがよいでしょう。
突然墓じまいをすると伝えられると、「なぜ急に?」という思いから、つい感情的になってしまうこともありえます。
今までお墓を守ってきてもらったお寺ですので、最後まで丁寧な対応を心がけましょう。
お寺にどう伝えればいい?交渉のポイントと例文
墓じまいを考えていることについて、どうやってお寺に伝えるかは悩むところですよね。
いきなり話し出して、心情を悪くしたくはないし、できればトラブルも避けたいところです。
ここでは、実際にお寺に墓じまいを伝えるときのポイントを解説します。
また、手紙でお寺にお伝えする場合の文面も考えてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
直接お寺に墓じまいを伝えるときのポイント
墓じまいをお寺の住職に、直接お伝えするときのポイントをまとめました。
会話の流れをイメージして、文言も考えてみました。
直接伝えるのは緊張しますが、一番想いが伝わりやすい方法です。
自分たちの考えだけでなく、お寺側の意見や提案も真摯に受け止め、双方が納得できる解決策を見つけられるよう配慮しましょう。
今までの礼を述べる
「これまで〇〇の墓地を大切に管理していただき、誠にありがとうございます。」
話題への移行
「本日は、少し難しい話をさせていただく必要があり、直接お会いして相談させていただきたいと思いました。」
状況を説明
「実は、家族の状況が変わり、私たちが〇〇の墓地を適切に管理し続けることが難しくなってしまいました。」
感情の共有
「この話をすることは非常に心苦しいのですが、墓じまいをしようかと考えております。」
相談の具体化
「墓じまいについて、貴寺のご意見やご指導をいただければと思います。また、可能な手続き、必要な費用についてもお伺いできませんでしょうか。」
敬意の再確認
「貴寺との長年の関わりを大切に思っておりますし、〇〇のことは、これからも敬う気持ちは変わりません。その上で、最善の道を選びたいと考えています。」
【参考例文】手紙でのお寺への伝え方
お墓が遠方にあり、なかなかお寺とお話しできない場合もあります。
その場合は、あらかじめお手紙で墓じまいについてお伝えしておくのもよい方法です。
遠方にあるお寺に、墓じまいをしたいことを伝える手紙の文章を考えてみました。
参考にしてみてください。
拝啓
貴寺の平穏とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。また、いつも〇〇の墓地を管理していただき、誠にありがとうございます。
〇〇の遺族として、長年にわたり貴寺のご厚情に深く感謝しております。しかしながら、家族の状況の変化および遠方に住む家族メンバーが増えたことにより、今後は〇〇の墓地を適切に管理し続けることが難しい状況になりました。
このような状況を踏まえ、重い心ではございますが墓じまいをしたいと考えております。この決断に至った経緯と、貴寺への深い敬意と感謝の気持ちをお伝えしたく、手紙を差し上げました。
本来ならば、このような重要なご相談を直接貴寺に伺って行うべきところですが、遠方に住んでおり、頻繁に訪問することが困難であるため、まずはお手紙でご連絡させていただきました。
つきましては、墓じまいの手続きについて、貴寺のご指導およびご協力を賜りたく思います。また、この過程で必要となる費用についても、ご教示いただけますと幸いです。
貴寺と〇〇との長年の繋がりを大切に思い、故人の魂が安らかに眠れるよう、心から願っております。この手紙をもって、改めて深い感謝の意を表します。
末筆ながら、貴寺の一層のご発展をお祈り申し上げます。
敬具
墓じまいのトラブルは国民生活センターに相談
どれだけ丁寧に対応をしても、墓じまいのトラブルに巻き込まれてしまうこともありえます。
そういった場合、まずは国民生活センターに相談してみるのもよいでしょう。
国民生活センターのホームページには、墓じまいに関して寄せられたトラブルも掲載されています。
ご自身の状況と似た事案は、参考になることでしょう。
通話料のみで、今後どうすればいいかのアドバイスを受けられます。
国民生活センター公式ページ:
https://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen424.html
電話:188(消費者ホットライン)
墓じまい代行業者に依頼する
墓じまいを専門にしている業者の中には、お寺との離檀交渉を代行してくれる業者もあります。
どうしてもご自身で墓じまいをお寺に伝えることが難しい場合や、トラブルに巻き込まれそうになった場合は、プロにお任せするのもおすすめ。
墓じまい代行業者は、同じような案件をいくつも取り扱ってきた実績をもっているので、うまく解決してくれます。
「どうしたらいいんだろう」という心配や不安から解放されるので、スムーズに墓じまいを行えますよ。
墓じまい業者はサービスや料金もさまざま。「墓じまい代行業者のおすすめはどこ? 代行業者4社を比較してみました」を参考に、墓じまい業者を選んでみてください。
離檀代行なら「わたしたちの墓じまい」が安心
墓じまいの離檀交渉に悩んでいるなら、「わたしたちの墓じまい」という墓じまい業者がおすすめ。
おすすめできるポイントを3つピックアップしてみました。
- 創業18年で離檀代行実績多数
- 現場のリアルをYouTubeで配信
- 墓じまいを丁寧にサポート
「わたしたちの墓じまい」は、離檀交渉だけでなく、お手頃な価格で墓じまい全般をお任せできる墓じまい業者です。
墓じまいは家族にとって大切な儀式ですので、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
創業18年で離檀代行・交渉実績多数
なんといっても、創業18年の中で多数の離檀代行・交渉をしてきた実績がポイント!
離檀代行で得た多数の経験は、トラブルのさまざまなケースで対応できます。
「どうすれば、お互いが気持ちよく墓じまいできるか」をよく知っているので、離檀代行も任せて安心ですね。
「わたしたちの墓じまい」では、無料相談も行っています。
まずは、ご自身のケースが対応できるか、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
マンガでわかりやすく解説している「離檀代行・お寺のトラブル回避や交渉はおまかせください!」の記事も参考になります!
現場のリアルをYouTubeで配信
「わたしたちの墓じまい」公式ページでは、墓じまいに関する多くのYouTube動画が紹介されています。
高額な離檀料を請求されたケースだけでなく、墓じまいに関するさまざまな情報が惜しげもなく公開されていますよ。
文章だけでは伝わりにくい、墓じまいのことや終活のことがわかるだけでなく、スタッフ高木さんの人柄まで知ることができますよ。
いくつか参考動画を紹介しておきますので、ぜひチェックしてみてください!
この動画では、実際に高額な離檀料を請求されたケースについてわかりやすく解説しています。
実際に離檀を交渉する現場の動画です。
業者に離檀を依頼するメリットとデメリットや、お寺の思いも理解できると思いますよ。
墓じまいを丁寧にサポート
「わたしたちの墓じまい」は全国対応。
面倒な行政手続きに必要な書類や遺骨の移送、永代供養のアドバイスまで、しっかりサポートしてもらえます。
お手頃な価格で、墓じまいの最初から最後まで、手厚くサポートしてもらえるのは安心です。
フリーダイヤルやメールでの無料相談、墓じまいに関する見積もりができるので、まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
この記事では、お寺との離檀交渉の際に起こりやすいトラブルと、それを回避するためのポイントについてお伝えしました。
墓じまいに関しては、お寺ごとにさまざまな考え方があります。
墓じまいをすることになったなら、まずはご自身で墓じまいを考えていることについて、お寺に伝えてみてください。
早めに丁寧な態度で切り出せば、大きなトラブルになる可能性も少なくなります。
それでも万が一、離檀料の高額請求などトラブルに巻き込まれそうになった場合は、この記事を参考に、プロの業者に依頼することも検討しましょう。
ご先祖様が悲しむことがないよう、そして墓じまいをする人たちが穏やかな気持ちのまま、スムーズな墓じまいができるといいですね。