【終活】エンディングノート 記載項目とおすすめノート

エンディングノートとは

ご自身の終末期や死後に、家族や大切な友人に
伝えておきたいことをまとめたものをエンディングノートといいます。
単純に伝えておきたいことだけでなく、
残された家族が様々な判断や手続きを進める際に、必要な情報を書き残すという目的もあります。
また、このエンディングノートによって、残された遺族の負担を軽減するとともに、
自分の死後について意思表示をすることで、遺族は供養について悩まず、
親族間のトラブルを避けることにもつながります。

遺言書とエンディングノート

遺言書とは、自分に万が一のことがあった時に、
自分の財産をどうするのかの意思を書きのこしておくものです。
法的な根拠があり、死後に効力を発揮します。
法的な効力を持つ遺言書に対し、エンディングノートは法的な効力をもっていません。
そのため、エンディングノートに細かく遺産や相続について書いたところで効力がないため、注意が必要です。
▽主な違い
遺言書
・法的効力…有(死後に有効)
・書き方…自書、日付を明記、署名・押し印など、
規定の書き方で書かないと無効になる場合がある
・費用…数百円のものから、数万円のものまで
・内容…財産の分け方について
エンディングノート
・法的効力…なし
・書き方…自由
・費用…数百円~
・内容…葬儀の方法、供養の方法、余命宣告の考え方など

エンディングノートに書く項目

自分について

生年月日
住所と戸籍
血液型
運転免許証番号と所在
パスポート番号と所在
携帯電話番号・キャリア
その他、どんな人生を送ってきたのか印象付けるエピソード等

医療・介護について

病院やお薬
病名の告知や延命処置
臓器提供や献体登録の有無
希望する介護施設や内容

親族・友人・知人について

自分との関係、連絡先、葬儀告知の要否

葬儀・お墓について

希望する葬儀内容
菩提寺の名前や連絡先、宗派
喪主になってほしい人
葬儀の呼んでほしい人
遺影写真に使ってほしい写真
納骨方法
お墓の所在地、連絡先、墓地の使用権者
お墓を継承してほしい人

財産について

預貯金…銀行名や口座番号など
公共料金やクレジットカードなどの情報
年金…公的年金、私的年金に関すること
資産…有価証券、不動産、資産価値があるもの(骨とう品や貴金属)
借入金・ローン…借入先名や返済方法、担保の有無など
借金の保証人などの保証債務
クレジットカード…カード名称やホームページ用ID、紛失時の連絡先
電子マネーやポイントカード
保険…加入している保険会社名と種類
※資産に関することは、紛失したときのことを考え記入する範囲を考えましょう。

相続について

誰に何を相続させるか

遺言書について

遺言書作成の有無
遺言書保管場所と種類
遺言書作成時に相談した方の連絡先

大切な人へのメッセージ

面と向かって言えなかった想いを、ノートに残しておくのも良いです。

エンディングノートの選び方

エンディングノートに書く項目を紹介しましたが、どのように残しておくのがよいかわからない方も多いと思います。
書く項目が多いので、分厚いノートを…なんて考えてしまいますが、
分厚すぎると、大事な『書く』ことをやめてしまうかもしれません。
そのため薄いノートから始め、自分に必要な項目、内容を把握することから始めましょう。
自治体や終活セミナーなどでもエンディングノートが配布されていることがあります。このようなノートから始めるのも良いかもしれません。

おすすめのエンディングノート

無料ダウンロード

エンディングノート/ラプラージュ綜合法務事務所

エンディングノート
word版、PDF版があります。
項目がわかりやくす、記入しやすいエンディングノートです。
doc形式で合計34ページ、自分史部分は10ページほどあります。
法務事務所なので、財産や相続などについてもおさえることができます。

自分史・エンディングノート/百人百想

自分史・エンディングノート
word版、PDF版があります。
自分史部分の要素が強いノートです。
docx形式で合計55ページ、自分史部分は31ページあります。

エンディングノート/Officeスタイル カタログ

エンディングノート
マイクロソフトにて公式に公開されているファイルです。
docx形式で合計30ページ、自分史部分は7ページあります。
市販品のようにレイアウトがとてもキレイです。

アプリ

100年ノート

アプリでエンディングノートを作成することができます。
シニア向けに使いやすいよう、シンプルなデザインと操作性を実現しています。
さらに、スマホならではの写真や動画を一緒に残すことが可能です。
ダウンロードはこちらから
iphone 100年ノート
Adnroid 100年ノート

おわりに


エンディングノートについて、言葉は知っているけど意外と知らなかったこともあったのではないでしょうか。
残す方法はご紹介したように様々です。
今回は紹介していませんが無料ダウンロードやアプリ以外に、
市販で販売されているエンディングノートもあります。
まずは無料のもので自分の終活の全体像をつかむのが良いかもしれません。
ぜひ、参考にして自分と向き合う時間を作ってみてください。