
少子高齢化や後継者不足などを背景に、「墓じまい」を検討する人が年々増えています。とはいえ、実際にどのような手続きが必要で、どれくらいの費用がかかるのか、またどの代行業者に依頼すればよいのか分からないという声も少なくありません。墓じまいは、思い出の詰まったお墓を閉じる大切な儀式であり、慎重な判断が求められます。
この記事では、「日本改葬協会の山本千里」監修のもと、墓じまいの基本から代行業者の選び方、費用相場、注意点までをわかりやすく解説します。とくに、費用を抑えつつトラブルを避けるための実践的なポイントを紹介するので、初めての方でも安心して準備を進めることができるでしょう。後悔のない墓じまいのために、ぜひ最後までお読みください!
墓じまいとは?まず知っておきたい基本

「墓じまい」とは、お墓を撤去し、更地に戻すことで「墓の管理を終える」ことを指します。少子高齢化や後継者不在、遠方への転居などを理由に、全国で墓じまいを行う人が増えています。
しかし、墓じまいは単にお墓を壊す作業ではなく、法律的な手続きや寺院とのやり取り、遺骨の新しい納め先の決定など、いくつものステップが必要です。
墓じまいの意味と増えている背景
墓じまいとは、先祖代々守ってきたお墓を整理・撤去し、供養の形を変えることをいいます。近年では「お墓を継ぐ人がいない」「遠方で管理が難しい」「維持費がかかる」といった理由から、墓じまいを選択する家庭が増加しています。
背景には、核家族化や都市部への人口集中といった社会的な変化があります。地方にあるお墓を守ることが現実的でなくなり、より柔軟な供養の形を求める人が増えているのです。
とくに、永代供養墓や納骨堂など、新しい供養スタイルが浸透したことも、墓じまいの広がりを後押ししています。
どんな人が墓じまいを検討している?
墓じまいを検討する人は、「自分の代でお墓を閉じたい」と考える高齢者層だけでなく、40代~50代の子世代にも広がっています。親の代で建てたお墓を今後どう維持していくか、現実的に考える人が増えているのです。
また、共働きや都市部での生活で時間的・経済的余裕がない家庭も多く、管理の負担を減らすために墓じまいを選ぶケースもあります。とくに、親族間で意見が分かれることも多いため、早めに話し合いの場を設け、方向性を共有することが大切です。
墓じまいと改葬の違い
「墓じまい」と「改葬」は混同されがちですが、実は意味が異なります。墓じまいはお墓を撤去して土地を更地に戻すことを指し、一方の改葬は「遺骨を別の場所に移す」ことを意味します。
多くの場合、墓じまいは改葬とセットで行われます。つまり、古いお墓を閉じて新しい供養先(永代供養墓・納骨堂・樹木葬など)へ遺骨を移すのです。
とくに改葬には、自治体への申請や許可証の取得など法的手続きが必要となるため、手順を正しく理解して進めることが重要です。
墓じまいにかかる主な費用の内訳

墓じまいを検討するうえで、まず押さえておきたいのが費用です。墓石の撤去費用や運搬費用、寺院への離檀料、遺骨の移動や納骨にかかる費用など、さまざまな項目が発生します。
とくに、事前に見積もりを取らずに進めると、思わぬ追加費用がかかるケースも少なくありません。ここでは、墓じまいに必要な主な費用と相場を詳しく解説し、安心して計画を進めるためのポイントを紹介します。
基本費用(撤去・処分費など)の相場
墓石の撤去費用は、墓石の大きさや設置場所、施工業者によって大きく変わります。一般的には、1㎡あたり数万円~十数万円が目安とされています。重機を使用する場合や搬出経路が狭い場合は、追加料金が発生することもあります。
撤去後の墓石や基礎コンクリートの処分費も必要です。業者によっては処分費込みの見積もりを提示する場合もありますが、別途請求されることもあるため事前確認が大切です。
とくに、墓石が古く風化している場合や分解が必要な場合は、費用が高くなる傾向があります。
寺院や霊園へのお布施・離檀料
墓じまいを行う際、寺院や霊園へのお布施や離檀料も費用の一部です。お布施は一般的に数万円~十数万円、離檀料は数十万円程度が相場とされます。ただし、寺院や地域によって金額に差があります。
これらは単なる「儀礼的費用」ではなく、長年お世話になった感謝の気持ちや契約上の手続きを円滑に進めるために必要な費用です。
とくに、離檀料は交渉可能な場合もあるため、事前に金額や条件を確認しておくことが重要です。
遺骨の移動・納骨費用の目安
墓じまいでは、多くの場合遺骨を新しい供養先に移す改葬手続きが必要です。遺骨の搬送費用は距離や運搬方法によって異なり、数千円~数万円が一般的です。また、新しい納骨先にかかる費用も含めて検討する必要があります。
永代供養墓や納骨堂、樹木葬など、供養の形によって費用は大きく変動します。とくに、複数の遺骨をまとめて移す場合や特殊な納骨方法を希望する場合は、事前に見積もりを取得して総額を確認することが安心です。
墓じまい代行とは?サービス内容を徹底解説

墓じまいは手間や手続きが多く、初めて取り組む方には負担が大きい作業です。そこで利用されるのが墓じまい代行サービスです。
墓じまい代行業者に依頼することで、墓石の撤去、遺骨の搬送、寺院との調整などを一括で任せることができます。とくに、遠方にお墓がある場合や高齢で作業が困難な場合には、安心して依頼できる方法です。
ここでは、代行サービスの内容やメリット・デメリットを詳しく解説します。
代行業者に依頼できること
墓じまい代行業者に依頼すると、墓石の撤去から運搬、処分までの作業を一括で任せることが可能です。また、寺院との離檀料やお布施の手続きの代行、行政への改葬申請のサポートも行ってくれます。
業者によっては、遺骨の新しい納骨先の手配や、墓地の整地作業まで対応してくれる場合もあります。とくに、専門知識を必要とする手続きや重機を使った撤去作業は、個人で行うより安全かつスムーズです。信頼できる業者を選ぶことで、全体の負担を大幅に軽減できます。
自分で行う場合との違い
自分で墓じまいを行う場合、墓石の撤去作業や処分、寺院への交渉、改葬申請など、すべてを自力で進める必要があります。そのため、時間も手間もかかり、法的手続きの不備やトラブルのリスクも高くなります。
一方、代行業者に依頼すれば、専門知識や経験に基づき効率的に作業を進めてくれます。とくに、重機や運搬のノウハウが必要な場合や、行政手続きに不慣れな方には、大きな安心感があります。費用はかかりますが、トラブル回避や労力軽減の観点からは、十分に価値がある選択肢です。
代行を使うメリット・デメリット
墓じまい代行の最大のメリットは、「手間と時間を大幅に削減できること」です。専門業者は経験豊富なスタッフが作業するため、安全性が高く、手続きやトラブル回避の知識も持っています。また、遠方のお墓や高齢者家庭でも安心して進められます。
一方で、デメリットとしては費用がかかる点です。業者によって料金に差があるため、見積もりを複数取得し、費用とサービス内容を比較することが重要です。とくに、追加料金が発生するケースもあるため、契約前に必ず確認しておくことが安心です。
| 〇メリット | 手間と時間を大幅に削減できる |
| 専門業者による安全・安心の作業 | |
| 遠方や高齢者家庭でも進めやすい | |
| ▲デメリット | 費用がかかる |
| 業者によって料金差や追加料金の発生がある |
墓じまい代行の費用相場と料金比較

墓じまい代行を利用する場合、費用は業者や墓の規模、立地条件によって大きく異なります。全国平均と都市部では相場も違い、見積もりを比較することが重要です。
とくに、費用を安く抑えようとして安易に選ぶと、追加料金やサービス内容の不備でトラブルになることがあります。ここでは、全国平均や東京エリアの相場、料金差の理由、注意すべきポイントを詳しく解説します。
全国平均と東京エリアの違い
墓じまい代行の費用は、全国平均でおおよそ30万~60万円程度といわれています。しかし、都市部や人気エリアでは、土地や作業費用が高いため、50万~80万円程度になることもあります。
東京の場合、搬出経路の制約や交通費、作業員の人件費が上乗せされるため、地方より高額になる傾向があります。とくに、墓石のサイズが大きい場合や、特殊な搬出条件がある場合はさらに費用が増えることがあります。
費用の違いを理解し、事前に複数の業者で見積もりを比較することが安心のポイントです。
墓石サイズ・立地による料金差
墓石の大きさや重さは、代行費用に直接影響します。大きな石や複雑な基礎構造の場合、作業時間や重機使用の必要性が増え、その分費用も上がります。また、墓地の立地も重要です。
狭い通路や坂道のある墓地では搬出作業が困難となり、追加の作業費用が発生することがあります。さらに、エレベーターや車両が入れない立地では、手作業での搬出が必要となり費用が高くなる場合があります。
とくに、こうした条件は見積もり段階で正確に確認しておくことが、予算内で安心して進めるために重要です。
安すぎる業者に注意すべき理由
代行費用が極端に安い業者は、一見魅力的に見えますが注意が必要です。作業内容や手続きが含まれていなかったり、追加料金が後から発生することがあるからです。
安すぎる業者は、経験不足や人員不足による工事の安全性の低さも懸念されます。とくに、遺骨の扱いや改葬手続きの不備によるトラブルリスクが高まるため、料金だけで判断せず、サービス内容や実績を必ず確認することが大切です。
信頼できる業者選びは、費用と安全性のバランスを考慮することが基本です。
墓じまい代行を依頼する流れ

墓じまい代行を利用する際は、事前の準備から作業完了までいくつかのステップがあります。見積もりの取得や現地確認、契約、工事、遺骨の搬送と納骨手続きなど、一連の流れを理解しておくことが重要です。
とくに、初めて依頼する場合は手順を把握しておかないと、作業中や費用面でトラブルが起きやすくなります。ここでは、安心して進められる代行依頼の流れをわかりやすく解説します。
見積もり~現地確認までの手順
まず、複数の代行業者から見積もりを取得します。見積もりでは、墓石の撤去費用、処分費、運搬費、寺院への離檀料や改葬手続き費用などが明確に記載されているかを確認します。
その後、業者に現地を確認してもらい、搬出経路や墓石の状態をチェックします。この段階で追加費用の有無や作業内容の詳細を確認しておくと、後のトラブルを防ぐことができます。
とくに、墓地が狭く搬出が困難な場合や階段・坂道がある場合は、必ず現地確認を行い、正確な見積もりを取ることが重要です。
契約時にチェックすべきポイント
見積もりと現地確認の後、契約を行います。契約書には作業内容、費用、工期、追加料金の条件、責任範囲などが明確に記載されているかを必ず確認しましょう。
契約時に不明点がある場合は、遠慮せず業者に質問することが重要です。また、遺骨の取り扱いや改葬申請の責任範囲についても明記されているかをチェックすることで、後のトラブルを防ぐことができます。
とくに、口頭だけのやり取りやあいまいな説明で契約すると、後から追加費用や手続きの不備が発生する可能性があるため注意が必要です。
工事から完了報告までの流れ
契約後、工事が開始されます。墓石の撤去や基礎の解体、処分作業は専門業者が安全に行います。作業が完了した後、業者から写真や書面で完了報告を受け、作業内容や遺骨の搬送状況を確認します。
遺骨は新しい供養先へ移され、改葬申請の手続きが完了します。この段階で、納骨証明や搬送証明を受け取ると安心です。
とくに、工事後の確認を怠ると、遺骨の取り扱いや処分に関するトラブルが発生する場合があります。完了報告を必ず確認し、問題があればその場で対応してもらいましょう。
※墓じまいの手順については、以前の投稿をぜひご覧ください。
墓じまい代行の流れは?メリットや業者選びのコツをわかりやすく解説
信頼できる墓じまい代行業者の選び方

墓じまいは大切な遺骨や墓石に関わる作業であり、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。安さだけで選ぶと、作業の不備や手続きのトラブルにつながることがあります。
そこで、ここでは、業者を選ぶ際にチェックすべきポイントや注意点、信頼性を見極める方法を詳しく解説します。とくに初めて依頼する方でも安心して選べる基準を紹介するので、後悔のない業者選びに役立ちます。
実績・資格・口コミの確認方法
信頼できる業者を見分ける第一歩は、実績や資格の確認です。墓じまいの経験が豊富であることや、関連する資格や認可を持っているかをチェックしましょう。
また、公式サイトや口コミサイトで利用者の声を確認することも重要です。良い評価だけでなく、悪い評価やトラブルの事例も参考にすると、業者の対応力や信頼性がわかります。
とくに、現場経験が豊富で、丁寧な対応や法的手続きの知識を持つ業者は安心して依頼できます。複数の情報源を比較して、総合的に判断することが大切です。
見積書のチェックポイント
見積書を確認する際は、作業内容、費用、追加料金の有無、遺骨や墓石の取り扱い方法が明記されているかを必ずチェックしましょう。曖昧な記載がある場合は、契約前に必ず質問し、書面で確認することが重要です。
とくに、撤去費用や搬送費、行政手続き費用が含まれているか、追加料金が発生する条件が明確かを確認することで、後のトラブルを防げます。
見積書だけでなく、契約書にも同様の確認を行い、費用とサービス内容が一致していることを確認することが信頼できる業者選びの基本です。
トラブルを避けるための契約のコツ
契約時は、口頭だけでなく必ず書面で契約内容を確認することが重要です。契約書には作業範囲、費用、工期、追加料金の条件、責任範囲などが明記されているかを確認しましょう。
また、遺骨の取り扱いや改葬申請の責任範囲が明確になっているかもポイントです。事前に質問して、不明点をすべて解消しておくことで安心して作業を任せられます。
とくに、契約内容が不十分だと、追加費用や作業後のトラブルにつながることがあります。書面での確認と丁寧な説明がある業者を選ぶことが、安全で信頼できる墓じまいの第一歩です。
墓じまい代行費用を安く抑える方法

墓じまいは費用が高額になりやすいため、事前に工夫して費用を抑えることが重要です。見積もりの取り方や補助金の活用、遺骨の供養方法を工夫することで、負担を大幅に軽減できます。
とくに、費用だけで業者を選ぶのは危険ですが、適切な準備と比較検討を行うことで、安心してコストを抑えながら墓じまいを進めることが可能です。ここでは、具体的な節約のポイントを紹介します。
複数業者に相見積もりを取る
費用を抑える基本は、複数の代行業者から相見積もりを取ることです。同じ作業内容でも、業者によって価格に差が生じることがあります。
見積もりを比較する際は、費用だけでなく、作業内容や追加料金の条件も確認しましょう。とくに、搬出経路や墓石の大きさなど、作業の難易度によって追加費用が発生するケースがあります。
相見積もりを取ることで、費用の相場を把握でき、無理のない予算で信頼できる業者を選ぶことができます。複数の情報を比較し、納得できる業者を選ぶことが大切です。
自治体の補助金や助成金を活用
自治体によっては、墓じまいにかかる費用を一部補助する制度があります。改葬費用や搬送費用、永代供養に関する助成金が対象になる場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。
申請には条件や書類が必要なことがありますが、費用削減には効果的です。とくに、都市部で費用が高額になる場合は、補助金の活用で数万円から十数万円の節約が可能です。
申請方法や対象条件は自治体ごとに異なるため、役所の窓口や公式サイトで最新情報を確認し、必要書類を揃えて申請することが安心です。
墓石リサイクルや合同墓を検討
墓じまい後の墓石をリサイクルする方法や、遺骨を他の遺骨とまとめて納める合同墓を利用することでも費用を抑えられます。墓石のリサイクルは処分費を軽減でき、合同墓は永代供養の費用を分担できる仕組みです。
また、樹木葬や散骨など新しい供養方法を選ぶことで、従来の墓地維持費を大幅に削減できる場合もあります。とくに、遠方や大きな墓石の場合は、リサイクルや合同墓を検討することで全体の費用を大きく節約できます。
費用だけでなく、供養方法として納得できるかもあわせて検討することが、後悔のない墓じまいにつながります。
墓じまいでよくあるトラブルと対策

墓じまいは手続きや作業が複雑なため、思わぬトラブルが発生することがあります。離檀料や遺骨の扱い、追加費用など、事前に知っておくことで回避可能なトラブルも少なくありません。
とくに、初めて墓じまいを行う方は、不安や疑問が多く、業者や寺院とのやり取りで迷うことがあります。ここでは、よくあるトラブルとその対策をわかりやすく解説します。
離檀料トラブルの実例
お寺に支払う離檀料は、金額や条件が不明確な場合、トラブルの原因になります。
と驚く方も少なくありません。事前に寺院と金額や支払い条件を確認し、書面で取り決めておくことが重要です。
また、離檀料は交渉可能な場合もあります。とくに、長年の付き合いや事情を説明することで、柔軟に対応してくれるケースもあります。
明確な合意があれば、後からのトラブルを防ぎ、安心して墓じまいを進めることができます。
遺骨の紛失・搬送トラブル
遺骨の搬送や改葬手続きが不十分だと、紛失や誤納のリスクがあります。
と不安になるケースもあります。遺骨の搬送は、必ず業者と手順を確認し、搬送証明や写真などの記録を残すことが大切です。
とくに、複数の遺骨がある場合や遠方への搬送では、作業ミスや手続き漏れの可能性が高まります。事前に業者と確認し、責任範囲を明確にしておくことが安心です。
工事後のクレームを防ぐ方法
墓石撤去や整地作業の完了後、工事の仕上がりや追加費用でクレームになることがあります。
とならないためには、作業前に詳細な作業内容を確認し、写真や書面で記録しておくことが有効です。
とくに、追加料金の発生条件や施工後の保証内容を契約書に明記しておくと、後からのトラブルを防ぐことができます。業者とのコミュニケーションを密にし、工事完了時には必ず報告を受けることが安心です。
墓じまい後の遺骨の納め方と選択肢

墓じまいを行った後、遺骨の新しい納め先を決めることは重要なステップです。永代供養墓や納骨堂、樹木葬、散骨など、さまざまな選択肢があります。
とくに、費用や供養の形式、管理の手間を考慮して選ぶ必要があります。ここでは、後悔しないために知っておきたい納骨の方法と、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
永代供養墓・納骨堂の特徴
永代供養墓は、寺院や霊園が管理するお墓で、後継者がいなくても供養が続けられるのが特徴です。納骨堂も同様に管理者が遺骨を管理してくれるため、定期的な手入れや管理の負担がありません。
費用は墓地の広さや納骨の方法によって異なりますが、一般的には数十万円程度で利用できる場合があります。とくに、将来の管理が心配な家庭や遠方に住んでいる場合には安心して利用できる選択肢です。
樹木葬・散骨など自然葬という選択
樹木葬は墓石ではなく樹木の根元に遺骨を納める供養方法で、自然との一体感が特徴です。散骨は海や山などに遺骨を撒き、自然に還す方法です。いずれも維持費が少なく、後継者がいなくても供養が可能です。
費用は永代供養墓や納骨堂に比べて抑えられることが多く、数万円~数十万円が目安です。とくに、管理負担を減らしたい方や自然志向の供養を希望する方に適しています。ただし、地域や法律によって制限があるため事前確認が必要です。
新しい供養スタイルを選ぶ際の注意点
新しい供養スタイルを選ぶ際は、費用だけでなく管理方法や契約内容を確認することが重要です。永代供養墓や樹木葬の場合、維持管理や追加費用の有無を明確にしておくと安心です。
また、納骨堂や樹木葬では、複数の遺骨をまとめて供養する場合があり、プライバシーや手元供養の可否も確認するとよいでしょう。とくに、家族全員の意向を事前に話し合い、納得できる方法を選ぶことが、後悔しない墓じまいにつながります。
まとめ|費用と信頼性を大切に後悔のない墓じまいを

“墓じまい代行の費用相場と注意点|後悔しない業者選びのコツ”をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
墓じまいは、費用や手続き、遺骨の扱いなど、考えることが多い大切な作業です。代行業者を利用する場合は、費用だけでなく、実績や信頼性、サービス内容をしっかり確認することが重要です。複数の業者から相見積もりを取り、契約内容や追加費用の有無を明確にすることで、安心して作業を任せられます。
また、墓じまい後の遺骨の納め方も、永代供養墓や納骨堂、樹木葬、散骨など選択肢が広がっています。費用や管理の手間、家族の意向を考慮して最適な方法を選ぶことが、後悔しない墓じまいにつながります。とくに初めての方は、手順や注意点を理解し、信頼できる業者と計画的に進めることが大切です。
墓じまいをスムーズに進めたいなら「わたしたちの墓じまい」にぜひご相談ください。
作業はすべて専門スタッフが担当し、面倒な手続きや搬送も一括対応!費用や時間の負担を抑えながら、安全で安心な墓じまいを実現できるでしょう。


お寺の檀家でしたが、維持費が高いのが悩みでした。今後、子どもや孫の負担になるのではと思い、共同墓地にすることに決めました。家族も賛成してくれて、悩みも解消されたので、気持ちが楽になりました。(HPより引用:高知県女性)
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