お墓を維持・管理していく上で、管理費の支払いは避けて通れません。
実際にどれくらいの費用がかかるのか、不安に感じている人も多いはずです。
また、「今の支払額は相場より高いのではないか」と疑問に思うこともあるでしょう。
そこでこの記事では、現在お墓の管理費を支払っている100人を対象に、アンケート調査を実施しました。
アンケート結果をもとに管理費の実態を紐解き、支払いに関するよくある質問についても分かりやすく解説します。
管理費の年間相場は「5,000円〜1万円」が最多
まずは、年間で支払っているお墓の管理費の具体的な相場について見ていきましょう。
実際にお墓の管理費を支払っている100人にアンケート調査を行った結果がこちらです。

お墓の管理費を支払っている100人に、年間いくら支払っているか尋ねました。
その結果、最も多かった価格帯は「5,000円〜1万円未満」でした。
全体の半数近くにあたる45人がこの金額を支払っていることが分かります。
次いで多かったのが「1万円〜2万円未満」で、その次が「5,000円未満」となっています。
大多数の人が年間2万円以内で管理費を納めている実態が見て取れるでしょう。
年に2万円であれば、一見するとそこまで高額には感じないかもしれません。
しかし、長年にわたって蓄積していくと、家計にとって無視できない出費となっていくことでしょう。
管理費の支払いについて「負担」と感じている人は約8割
では、実際にお墓の管理費を払っている人は、この出費に対してどのように感じているのでしょうか。
リアルな本音を探るべく、管理費の負担についてアンケート調査を行いました。

お墓の管理費を支払っている100人に、お墓の管理費についてどう思うか尋ねました。
その結果、「負担に感じる」と回答したのが28人、「少し負担に感じる」と回答したのが50人でした。
つまり、およそ8割もの人がお墓の管理費の支払いを負担に思っているということです。
一方で、「妥当だと思う」「安いと思う」と肯定的に捉えている人は、全体の2割程度に留まりました。
「毎年払い続けなければならない」という義務感が、心理的な重荷になっているのかもしれません。
管理費の不安要素1位は「将来の値上げ」
現在の支払いに対する負担感があるだけでなく、お墓の将来に対して漠然とした不安を抱えている人も決して少なくありません。
お墓を長く維持していく上で、具体的にどのような点に不安を感じているのかを、アンケートでさらに深掘りしました。

お墓の管理費を支払っている100人に、管理費の支払いについて不安な点を尋ねました。
その結果、「管理費の値上げ」と回答したのが61人で最多でした。
物価の上昇などにより、今後さらに負担が増すのではないかと多くの人が懸念しているのでしょう。
次いで多かったのが、「自分が亡くなった後の支払い」を心配する声です。
子どもに金銭的な負担を背負わせてしまうことへの申し訳なさが、数字に表れているといえます。
さらに、「お参りにいけないのに払っている」という状況に、疑問や悩みを抱く人も一定数見受けられました。
お墓の管理費を負担に感じているなら |
管理費抑制のために墓じまいを検討する人が多い
こうした精神的・金銭的な負担や、将来に対する不安を解消するために、お墓を所有している人たちはどのような対策を考えているのでしょうか。
そこで、管理費の負担を少しでも抑えるための根本的な対策についてもアンケート調査を行いました。

お墓の管理費を支払っている100人に、管理費を抑えるために検討していること、実施したことを尋ねました。
その結果、全体の約4割にあたる38人が「墓じまい」と回答しました。
「合祀・永代供養への切り替え」や「樹木葬や納骨堂への改葬」と回答した人も一定数いることから、お墓のあり方そのものを大きく見直す動きが活発になっていることがわかります。
次世代への負担を残さないためにも、思い切った決断をするご家庭は多いといえるでしょう。
将来への不安から、新しい供養の形を模索する傾向は、今後さらに強まっていくはずです。
お墓の管理費についてのよくある質問
ここからは、お墓の管理費に関してよく寄せられる疑問やトラブルについて解説します。
支払いが滞ってしまった場合のリスクや、誰が払うべきなのかといった基本的なルールなど、いざというときに役立つ知識をQ&A形式でまとめました。
Q1. お墓の管理費を払わないとどうなりますか?
管理費の支払いが滞ってしまうと、最終的には墓地区画の使用権が消失してしまい、墓石が撤去される恐れがあります。
所有者と連絡が一切取れない場合は、官報に掲載され、その後に墓前に1年間継続して立札が設置されます。
それでも申し出がない場合には、撤去の手続きへと進む可能性があるでしょう。
Q2. お墓の管理費は誰が払うのですか?
お墓の維持費は、墓守や先祖供養を中心となって行う「祭祀承継者(さいししょうけいしゃ)」と呼ばれる人が支払うのが原則となっています。
祭祀承継者は原則として1名が指定されますが、必ずしも費用をすべて一人で背負わなければならないわけではありません。
維持費を分割して用立てたり、家族や親戚間で協力して費用を分担してもらったりすることも可能です。
Q3. お墓の管理費について注意することはありますか?
最も気をつけるべき注意点は、滞納によるお墓の撤去リスクです。
長期間滞納が続くと管理者に撤去されてしまうので、支払い忘れには十分に注意しましょう。
また、支払い時期や支払い方法の確認も必須です。
寺院墓地などでは、手渡しで納めるケースもあるので、期限をしっかりと把握しておきましょう。
Q4. お墓の管理費に時効はありますか?
お墓の管理費は、5年間で消滅時効となる可能性があります。
市営の墓園などの場合、管理費は非強制徴収公債権という扱いになり、時効が5年間とされています。
そのため、最低でも5年分は滞納した管理料を支払う必要があると考えられます。
ただし、霊園側からの催告があれば時効が更新されるという決まりもあるので注意してください。
Q5. お墓の管理費が払えない場合どうしたらいい?
もしも経済的な事情などで管理費が払えなくなってしまったら、まずは墓地や霊園の管理者に事情を説明しましょう。
霊園の規定によっては、即座に撤去するのではなく、撤去までに一定の猶予期間を設けている場合があります。
また、親戚に正直に事情を話し、無理のない範囲で協力をお願いしてみるのも1つの解決策です。
Q6. 管理費がかからないお墓はありますか?
初期費用に管理費が含まれているプランや、そもそも維持管理が必要ない供養方法もあります。
以下の供養方法は、毎年の管理費がかからない代表的な例です。
| 永代供養墓 (合祀墓) | 他の人の遺骨と一緒に複数の遺骨をまとめて埋葬するお墓です。 個別のお墓を持たないので、基本的に年間管理費はかかりません。 |
| 散骨 | 遺骨を粉状にし、海や山などの自然に撒く供養方法です。 お墓そのものを持たないので、管理費や維持費がかかりません。 ただし、散骨をしてはいけない場所や、散骨を禁止している自治体もあるので注意しましょう。 |
| 納骨堂 | 屋内に設けられた納骨壇に遺骨を安置するスタイルです。 管理料が初期費用に含まれている契約の場合、毎年の維持費用はかかりません。 |
| 樹木葬 | 墓石の代わりに木を墓標とするお墓です。 こちらも初期費用に管理費が含まれているプランを選べば、毎年の負担をなくすことができます。 |
| 手元供養 | 遺骨の一部をペンダントなどのアクセサリーに加工したり、小さな骨壺に入れて自宅に置いたりして、お墓に納骨せずに身近な手元で供養する方法です。 お墓を持たないので、管理費や維持費が一切かかりません。 |
| 墓じまい | 現在あるお墓を撤去して管理者に返還し、上記に挙げたような維持費のかからない別の供養方法へ切り替えることです。 これにより、今後の管理費負担をなくすことができます。 |
8割の人がお墓の管理費を負担に感じている

アンケート結果からも明らかなように、実に8割の人がお墓の管理費に対して負担を感じているのです。
将来への漠然とした不安を軽減し、ご自身や次の世代の負担を減らすためにも、管理費がかからない方法を選択するのは賢い判断だといえるでしょう。
今の時代や自分たちに合った供養の形、そして管理費の見直しについて、ぜひ一度ご家族でゆっくり話し合ってみてください。
もし「プロの手を借りたい」と感じるなら、専門の代行サービスを頼るといいでしょう。
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【調査概要】
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査対象:現在お墓の管理費を支払っている男女
※本調査は「わたしたちの墓じまい」利用者に限定したものではありません。 - アンケート母数:100名
- 実施日:2026年4月14日
- 調査実施主体:株式会社フーフー「わたしたちの墓じまい」

