檀家をやめて後悔した?経験者100人の本音と離檀料のリアルな相場

近年、お墓の維持や管理の難しさから「墓じまい」を検討する人が増えています。

また、墓じまいに伴い、供養をお願いしているお寺の「檀家をやめたい」と考える人も少なくありません。

しかし、いざ離檀を検討するとなると、「高額な費用を請求されないか」「先祖に申し訳ないのではないか」と不安になってしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、檀家をやめた経験がある100人を対象に、離檀の理由や費用についてのアンケート調査を実施しました。

この記事では、経験者のリアルな本音や、トラブルを防いで円満に離檀するためのポイントを詳しく解説します。

将来を見据えた「納得のいく墓じまい」をするためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。

離檀の理由は「遠方による管理難」と「後継者不在」

【離檀の理由(n=100)】お寺が遠方でお参りや管理が大変:39人(39.00%)/後継者がおらずお墓の維持が難しい:35人(35.00%)/寄付や布施などの金銭的負担:21人(21.00%)/お寺の対応や関係性に不満がある:5人(5.00%)

檀家をやめた経験がある100人に、檀家をやめようと決めた最大の理由を尋ねました。

その結果、約4割の人が「お寺が遠方でお参りや管理が大変」という物理的な事情を理由に挙げていることがわかりました。

また、「後継者がおらずお墓の維持が難しい」という回答も3割を超えており、ライフスタイルの変化が大きな要因となっているようです。

一方で、金銭的な負担や人間関係を理由に挙げる人は、相対的に少ない結果となりました。

決して「お寺が嫌いになった」わけではなく、将来のことを考えて「これ以上お墓を守り続けるのは難しい」と現実的に判断する人が多いといえるでしょう。

 

檀家をやめる方法

檀家をやめるためには、単にお参りをやめるだけでなく、正しい手続きを踏む必要があります。

ここでは、円満に離檀を進めるための一般的な4つのステップを解説します。

 

お寺に離檀を申し入れる

まずは、これまでお世話になったお寺の住職に、離檀したいという意思を伝えましょう。

いきなり書類を送りつけるのではなく、直接出向いてこれまでの感謝を伝えた上で、相談の形をとるのがマナーです。

理由を伝える際は「管理が難しい」「跡継ぎがいない」といった、やむを得ない事情を正直に話すと理解を得やすくなります。

 

離檀料を支払う

離檀の際には、これまでの感謝の気持ちとして「離檀料」をお布施として包むのが一般的です。

離檀料には法的な義務はありませんが、長年先祖を供養してもらったお礼として渡す慣習があります。

金額に決まりはありませんが、お寺との関係を良好に保ったまま手続きを終えるための大切なステップといえるでしょう。

 

閉眼供養をしてもらう

お墓から遺骨を取り出す際は、お墓に宿った魂を抜く「閉眼供養(魂抜き)」を行うのが一般的です。

「閉眼供養(魂抜き)」を行う場合は、離檀の申し入れと併せて早めに日程を調整しておきましょう。

ただし、閉眼供養は必須ではないため、寺院が直接管理していない霊園などでは、供養を行わない選択をされる方もいます。

お坊さんを手配する手間や費用を考えて省略されるケースや、供養なしでの撤去に応じる石材店もありますので、ご自身の状況に合わせて判断して問題ありません

 

お墓を移設する

遺骨を取り出した後は、お墓を更地にしてお寺に返し、遺骨を新しい納骨先へと移します。

これを「改葬」と呼び、自治体での手続き(改葬許可証の発行)が必要になる点に注意が必要です。

離檀を決めた段階で、あらかじめ新しい遺骨の受け入れ先を決めておくと、スムーズに手続きが進められるでしょう。

【専門家監修】墓じまいの流れを徹底解説|費用や期間、一番苦労した工程を経験者100人にアンケート調査!

檀家をやめるデメリット

檀家をやめることは負担を減らす一方で、いくつかの注意点も存在します。

檀家をやめた後で「こんなはずじゃなかった」と困らないために、2つのデメリットを確認しておきましょう。

 

供養を受けられなくなる

離檀すると、これまでのように法要や月命日の読経といった、お寺の手厚い供養を受けられなくなります。

お盆や彼岸の際にお寺から案内が届くこともなくなるので、自分たちで供養の段取りを考えなければなりません

特定の心の拠り所がなくなることで、親族の中には寂しさや不安を感じる人が出る可能性もあるでしょう。

 

高額な離檀料を請求されるケースがある

基本的には稀なケースですが、相場を大きく超える高額な離檀料を請求されるトラブルもあります。

話し合いがスムーズに進まないと、お寺側との関係が悪化してしまう恐れがあるのです。

トラブルを避けるためには、一方的に通告するのではなく、時間をかけて誠意を持って話し合う姿勢が欠かせません。

 

8割の人が離檀料を払っている

【離檀料の支払った経験の有無(n=100)】支払っていない:20人/支払った:80人

檀家をやめた人100人に「実際に離檀料を支払いましたか?」とアンケートをとったところ80人が支払ったと答えました。

つまり、檀家をやめる時にはほとんどの人がお寺へ感謝や区切りの意を込めた金銭を渡しているということです。

一方で、2割の方は支払わずに離檀しており、必ずしも全てのケースで高額な費用を納めているわけではありません

トラブルを避け円満にお寺との関係を終えるためには、地域の相場長年の付き合いに応じた適切な判断と、事前の丁寧な相談が重要と言えるでしょう。

 

離檀料の相場について調査した記事も公開しているので、詳細は下記よりご覧ください。

【専門家監修】離檀料の相場はいくら?100人の実態調査|払わないケースや高額請求への対処法も解説

 

最大の障壁は「住職への切り出し方」と「親族の説得」

【離檀の手続きで最も苦労したこと(n=100)】お寺(住職)への切り出し方:39人(39.00%)/親族・親戚の説得と同意:22人(22.00%)/離檀料の金額交渉:19人(19.00%)/改葬先(新しい納骨先)の確保:8人(8.00%)/行政手続き(改葬許可証など):4人(4.00%)/特になし:8人(8.00%)

続いて、檀家をやめた経験がある100人に、離檀の手続きで最も苦労したことを尋ねました。

その結果、約4割の人が「お寺(住職)への切り出し方」に最も苦労したと回答しています。

長年お世話になったお寺に「やめたい」と伝えるのは、心理的なハードルが非常に高いことがうかがえます。

また、2番目に多かったのは「親族・親戚の説得と同意」でした。

自分たちだけで決めてしまうと、後から親戚に反対される可能性があるので、周囲への根回しに時間を割く人が多いようです。

金銭面や手続きそのものよりも、人との関係性をどう整理するかが、離檀における最大の課題といえるでしょう。

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離檀後の後悔は「ほぼゼロ」という驚きの満足度

【離檀後の後悔(n=100)】全くない:57人(57.00%)/どちらかといえばない:40人(40.00%)/どちらかといえばある:3人(3.00%)/ある:0人(0.00%)

続いて、檀家をやめた経験がある100人に、檀家をやめて後悔しているかどうかを尋ねました。

その結果、9割以上の人が後悔はない」と回答しており、満足度が非常に高いことがわかりました。

特に、「全くない」と言い切る人が半数を超えており、離檀が前向きな決断として受け入れられていることがうかがえます。

また、「後悔している」と答えた人は一人もおらず、事前の不安はあっても、いざ手続きを終えてみると肩の荷が下りる人が多いようです。

お墓の維持や金銭的な悩みから解放されることが、心の安らぎにつながっているといえるでしょう。

 

円満に檀家をやめるための「正しい切り出し方」3つのステップ

アンケート結果からもわかる通り、多くの人が悩んでいたのが「お寺への切り出し方」です。

お互いに嫌な思いをせず、円満に離檀を進めるための3つのステップを確認しておきましょう。

 

一方的に離檀すると伝えず相談ベースで話をする

最初から「やめます」と決めつけるのではなく、「実は悩んでいまして…と相談する形をとるのがコツです。

いきなり結論を突きつけてしまうと、お寺側も「大切に供養してきたのに」と感情的になってしまうことがあります。

まずはこれまでの感謝を伝えた上で、現状の困りごとを共有し、アドバイスを求める姿勢を見せることが大切です。

 

「不満」ではなく「やむを得ない事情」を理由にする

離檀の理由は、金銭的な不満などではなく、物理的にどうしても難しい理由を中心に伝えましょう。

遠方に住んでいてお参りが困難になった」「跡を継ぐ者がおらず、このままでは無縁仏になってしまう」といった事情であれば、住職も理解を示しやすくなります。

お寺への不満を口にするのは避け、あくまで家族の将来を考えた苦渋の決断であることを強調するのが円満な解決のポイントです。

 

長年の感謝を伝え、一方的な通告にならないよう配慮する

「手続きとしての離檀」ではなく、長年先祖を守ってくれたことへの「お礼の場」であることを忘れないようにしましょう。

離檀する際は、電話やメールだけで済ませるのではなく、可能な限り直接お寺へ足を運び、丁寧な挨拶を心がけることが大切です。

「これまでお世話になりました」という誠実な態度を見せることで、離檀料の相談などもスムーズに進みやすくなるでしょう。

 

離檀後の供養の選択肢

檀家をやめた後も、大切な先祖を供養する場所は必要です。

最近選ばれている、新しいお墓の形や供養の方法を2つ紹介します。

 

永代供養墓・合祀墓への改葬

永代供養墓は、お寺や霊園が家族に代わって長く管理してくれるお墓です。

最初に費用を支払えば、その後の管理費がかからないプランが多く、跡継ぎがいない人でも安心して任せられます。

他の方の遺骨と一緒に納める合祀墓を選べば、さらに費用を抑えて供養することができるでしょう。

 

樹木葬・海洋散骨の検討

墓石を建てずに、樹木をシンボルにしたり自然に遺骨を還したりする方法も人気です。

樹木葬は自然の中で眠れる温かみがあり、海洋散骨は特定の場所に縛られない自由さが魅力といえます。

どちらも「後世に管理の負担を残さないというメリットがあるので、自分たちらしいお別れをしたい人に選ばれています。

【専門家監修】永代供養とは?100人に聞いた検討理由と後悔しないための判断基準

散骨で後悔しないために!経験者100人の調査で判明した満足度と意外な落とし穴

将来を見据え、今できる「納得のいく墓じまい」を

今回の調査では、檀家をやめた人の9割以上が「後悔はない」と回答する結果となりました。

長年お世話になったお寺を離れるのは勇気がいりますが、決して後ろ向きな決断ではありません。

お墓が荒れてしまう前に、責任を持って次の供養先を決めることは、先祖にとっても安心なことといえるでしょう。

円満に離檀を進めるコツは、お寺や親族に対して誠実な相談を重ねることです。

感謝の気持ちを忘れずに、やむを得ない事情を丁寧に伝えれば、きっと理解を得られるはずです。

この記事で紹介したアンケート結果を参考に、家族みんなが納得できる新しい供養の形を検討してみてくださいね。

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【調査概要】

  • 調査方法:インターネットアンケート
  • 調査対象:檀家をやめた経験がある男女
  • ※本調査は「わたしたちの墓じまい」利用者に限定したものではありません。
  • アンケート母数:100名
  • 実施日:2026年3月11日
  • 調査実施主体:株式会社フーフー「わたしたちの墓じまい