近年、自然に還る新しいお墓の形として注目を集めている「樹木葬」。宗教や後継者の有無にとらわれず、費用も比較的リーズナブルなことから、神奈川県でも人気が高まっています。
しかし、「どの霊園を選べばいいのか分からない」「費用の相場は?」「永代供養はあるの?」など、初めて検討する方には不安や疑問がつきものです。
そこで今回は、終活スペシャリストの「日本改葬協会・山本千里」監修のもと、”神奈川県内でおすすめの樹木葬霊園を厳選してランキング形式でご紹介“します。費用相場やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントまで丁寧に解説します。
自然豊かな立地やアクセスの良さ、管理体制など、各霊園の特徴も徹底比較。大切な人の安らかな眠りの場、あるいは自身の終の棲家として、後悔しない選択ができるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
<神奈川県>樹木葬おすすめ霊園ランキングTOP10!
神奈川県で樹木葬を検討されている方に向けて、”厳選したおすすめ霊園ランキングTOP10“をお届けします。
神奈川県内には、多様なニーズに応える樹木葬霊園が数多く存在し、それぞれの特徴やアクセス、費用、設備なども異なります。ここでは、選びやすさを重視し、信頼性や口コミ評価、利便性を基準にランキング形式で紹介します。
初めて樹木葬を検討する方にもわかりやすく、後悔しない霊園選びの参考になる情報をまとめました。自然に包まれた安らぎの場所で、大切な人を心穏やかに見送るための第一歩として、ぜひご活用ください!
1位|新横浜中央霊園
新横浜中央霊園は、自然豊かで落ち着いた環境が魅力の大型公園墓地です。とくに人気の樹木葬「こもれび」や芝桜に囲まれた個別墓など、多様な供養スタイルに対応しており、すべて永代供養付き・管理料不要。無料送迎バスやバリアフリー設計、法要施設も完備しているため、高齢の方でも安心です。宗教不問で、ペット共葬も可能な区画があるなど、多様なニーズに応えています。
名称 | 新横浜中央霊園 |
アクセス | 横浜市神奈川区菅田町134-1 JR「鴨居駅」より送迎バスあり |
費用目安 | 約25.3万円~ |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://www.forever-kato.co.jp |
2位|湘南ふじみ霊園
藤沢市の自然豊かな高台に位置する湘南ふじみ霊園は、日当たりが良く明るい雰囲気の霊園です。樹木葬「こもれび」や「芝桜」など複数のスタイルを提供し、1人用から家族用まで幅広く対応。ペット共葬可・永代供養付きで、宗教や宗派も問いません。管理費が不要なプランもあり、継承者のいない方にも安心。見晴らしがよく、心穏やかに眠れる環境が整っています。
名称 | 湘南ふじみ霊園 |
アクセス | 藤沢市西富610-3 小田急線「善行駅」より無料送迎バスあり |
費用目安 | 28.5万円~ |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://www.forever-kato.co.jp |
3位|七里ガ浜 顕証寺墓苑
湘南の海と富士山を望む絶好のロケーションにある顕証寺墓苑は、江ノ電「七里ヶ浜駅」から徒歩3分のアクセスの良さが魅力です。イングリッシュガーデン風の樹木葬区画「集」「凛」「輝」などを用意し、1霊から家族用まで対応。永代供養付き・管理料不要で、ペット共葬可のプランもあります。自然と海に囲まれた環境で、大切な人を穏やかに見送ることができます。
名称 | 七里ガ浜 顕証寺墓苑 |
アクセス | 鎌倉市七里ガ浜1-5-21 江ノ電「七里ヶ浜駅」徒歩3分 |
費用目安 | 32万円~ |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://www.kenshoujiboen.jp/memorial/ |
4位|湘南エバーグリーン
名称 | 湘南エバーグリーン |
アクセス | 神奈川県茅ヶ崎市堤 字東原1139-2 JR「辻堂駅」からバス13分 |
費用目安 | 30万円~ |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://shonanevergreen.com/#access |
5位|あおぞら霊園
横浜市保土ヶ谷区にあるあおぞら霊園は、利便性と自然が調和した公園型霊園です。相鉄線「上星川駅」や「羽沢横浜国大駅」から徒歩圏でアクセス良好。樹木葬や永代供養墓、一般墓まで幅広く取り扱っており、管理料不要・永代供養付きのプランが充実。ペット共葬可で、バリアフリーや法要施設など設備も整っているため、現代のニーズに合った霊園といえます。
名称 | あおぞら霊園 |
アクセス | 横浜市保土ヶ谷区上星川2-46-1 相鉄線「上星川駅」徒歩15分 |
費用目安 | 30万円~ |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://aozora-reien.com/ |
6位|都筑まどか霊園
横浜市都筑区にある都筑まどか霊園は、美しい芝生と四季折々の草花に囲まれた安らぎの空間です。宗教自由で、樹木葬・永代供養墓・一般墓が選べる点が特徴。全区画が永代供養付きのため、跡継ぎがいない方にも安心。車椅子対応のバリアフリー設計で、ご高齢の方の来園にも配慮。静かで穏やかな環境に加え、料金も比較的良心的で人気の霊園です。
名称 | 都筑まどか霊園 |
アクセス | 横浜市都筑区大棚町 横浜市営地下鉄「センター北駅」から車5分 |
費用目安 | 48万円~ |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://madoka-reien.com/ |
7位|あざみ野浄苑 悠久の丘
横浜市青葉区にあるあざみ野浄苑「悠久の丘」は、洗練された景観と静かな環境が調和する都市型霊園です。都心からのアクセスも良く、あざみ野駅からの利便性が高いのもポイント。樹木葬を含めた永代供養墓が整備されており、宗教自由でペット共葬も可能。清潔感のある園内と充実した施設により、見学者からの評価も高く、永く安らげる場所として人気です。
名称 | あざみ野浄苑 悠久の丘 |
アクセス | 横浜市青葉区元石川町4262-1 東急「あざみ野駅」より車で約10分 |
費用目安 | 58.5万円~(夫婦2名迄) |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://azamino-jouen.com/ |
8位|メモリアルパーク厚木ふるさとの丘
厚木市に位置するメモリアルパーク厚木ふるさとの丘は、豊かな自然と開放的な空間が広がる霊園です。樹木葬やガーデニング墓など多彩な区画があり、宗教不問・永代供養付きで、後継者不要の方に人気。費用も比較的リーズナブルで、車でのアクセスも良好。静かな里山の雰囲気に包まれながら、大切な人を穏やかに供養できる場所として選ばれています。
名称 | メモリアルパーク厚木ふるさとの丘 |
アクセス | 厚木市温水783-1 小田急「本厚木駅」よりバス30分 |
費用目安 | 35万円~ |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://reiensisetu.com/atsugi/ |
9位|鎌倉やすらぎの杜
鎌倉市の緑豊かな住宅地に佇む「鎌倉やすらぎの杜」は、自然との調和を大切にしたガーデンタイプの霊園です。樹木葬・永代供養墓・合祀墓など多彩なスタイルに対応しており、宗教自由で管理費不要のプランも多数。ペットと一緒に眠れる区画もあり、都心からのアクセスも良好。鎌倉の落ち着いた空気の中で、心静かに故人を偲ぶことができます。
名称 | 鎌倉やすらぎの杜 |
アクセス | 鎌倉市大町 R「鎌倉駅」からバス/タクシー |
費用目安 | 48万円~ |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://www.masanorisekizai.jp/yasuragi/ |
10位|横須賀ヒルズ樹木葬ふじみ
横須賀市にある「横須賀ヒルズ樹木葬ふじみ」は、高台に位置し、見晴らしの良さと静けさが魅力の霊園です。全区画が永代供養付きで、1人用から家族用まで幅広いニーズに対応。管理費不要・宗教不問・ペット共葬可能なプランもあり、初めての樹木葬を考える方にも安心。自然豊かな環境の中で、穏やかに人生の締めくくりを迎えたい方におすすめです。
名称 | 横須賀ヒルズ 樹木葬ふじみ |
アクセス | 神奈川県横須賀市富士見町2-7 京急「浦賀駅」から車10分 |
費用目安 | 20万円~ |
ペット共葬 | 〇 |
管理費 | 不要 |
公式HP | https://jumokusoufujimi.info/ |
お墓の種類を知ろう
少子高齢化やライフスタイルの変化に伴い、お墓のニーズも多様化しています。かつて主流だった「一般墓」だけでなく、管理の手間が少ない「永代供養墓」や都市型の「納骨堂」、そして自然に還る「樹木葬」など、新たな選択肢が登場しています。
ここでは、それぞれのお墓の特徴や費用感をわかりやすく解説し、自分や家族に合ったスタイルを見つけるための基礎知識としてご紹介します。
一般墓|伝統的なお墓の特徴と費用
一般墓は、墓石を建立し、その下に遺骨を納める最も伝統的なお墓のスタイルです。多くは家族代々で使用され、仏教・神道・キリスト教など宗教ごとの様式があり、代々の供養を重んじるご家庭に根強い人気があります。
墓地の使用権を取得し、墓石を建てるため、初期費用は高めで、神奈川県では150万〜300万円程度が一般的です。また、年間の管理費も発生し、草むしりや掃除など維持管理の手間もかかります。
さらに、後継者がいないと無縁墓となり撤去される可能性があるため、承継問題に悩む方には不向きな側面も。伝統を重視したい方には最適ですが、今後のライフスタイルや家族構成も踏まえて慎重に検討する必要があります。
納骨堂|都市部で人気の室内型墓所
納骨堂は、建物の中に遺骨を安置する「屋内型のお墓」です。ロッカー型・仏壇型・自動搬送式などタイプはさまざまで、天候に左右されず快適にお参りできるのが最大の魅力。都市部に多く、駅近や商業エリアにある施設も多いため、車がなくてもアクセスしやすいのが特徴です。
費用は30万〜100万円前後と比較的リーズナブルで、永代供養がセットになっている場合も多く、管理の手間がかからないのもメリットです。ただし、一定期間(例:33回忌まで)を過ぎると合祀されるケースもあり、その後の供養スタイルが変更になることもあります。
見た目や雰囲気は従来のお墓とは異なるため、親族の理解を得ることも重要なポイントになります。
永代供養墓|承継者不要で管理も安心
永代供養墓とは、寺院や霊園が遺族に代わって永続的に供養と管理を行ってくれるお墓です。一般墓のように承継者が必要ないため、「子どもに迷惑をかけたくない」「一人でも安心して眠りたい」と考える人に適した選択肢です。
供養方法には、個別で一定期間安置後に合祀するタイプや、最初から合祀されるタイプなどがあり、希望や予算に応じて選ぶことが可能。費用も比較的安価で、神奈川県内では10万〜50万円程度のプランもあります。契約内容によっては年忌法要や納骨式などのサポートもあるため、宗教儀礼を重んじたい人にも安心です。
お墓の継承や管理に不安を感じている方にとって、現代のニーズに合った合理的な供養方法といえるでしょう。
樹木葬|自然志向の新しい供養スタイル
樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花の下に遺骨を埋葬する、自然と共生する新しいタイプのお墓です。緑に囲まれた安らぎの空間で眠ることができるため、「自然に還りたい」と考える人や、従来の宗教形式にとらわれない供養を望む人に人気です。
多くの霊園では宗教・宗派不問で利用でき、神奈川県では費用が20万〜80万円程度と一般墓に比べて大幅にコストを抑えられるのも魅力。また、管理不要の永代供養がセットになっているケースが多く、後継者がいない方にも適しています。
形式には、個別に埋葬してプレートを設置するタイプや、複数の遺骨をまとめて埋葬する合祀型などがあります。環境負荷の少ない“エコ葬”としても注目され、近年急速にニーズが高まっています。
樹木葬を選ぶメリットとデメリット
樹木葬は、「自然に還る」という理念や、費用・管理面の手軽さから近年注目されている埋葬方法です。しかし、すべての人にとって最適とは限りません。メリットだけでなく、デメリットや注意点を理解しておくことが、後悔のない選択につながります。
ここでは、神奈川県で樹木葬を検討している方に向けて、主なメリットとデメリットをわかりやすく整理しましたので、ご確認くださいね。
<〇メリット①>自然に還れる安心感がある
樹木葬の大きな魅力の一つが、「自然に還れる」という精神的な安心感です。墓石ではなく樹木や草花の下に眠ることで、自然の一部として永遠の安らぎを得られるという考え方に共感する方が増えています。従来の石のお墓に比べて、視覚的にも柔らかく温かみがあり、訪れる人の心にも優しい印象を与えます。
また、樹木や草花は四季折々の風景とともに移ろうため、時間の経過とともに異なる表情を見せてくれるのも魅力のひとつです。宗教や形式に縛られず、自然と一体化するという供養のスタイルは、環境への配慮や生前の思いを大切にする方にとって、非常に理想的な選択肢となっています。
<〇メリット②>後継者が不要で管理も楽
樹木葬は、永代供養が基本に含まれていることが多く、後継者がいなくても安心して利用できる点が大きなメリットです。従来のお墓のように「誰かが継ぐ必要がある」「毎年お墓の管理をする必要がある」といった心配が不要なため、子どもに負担をかけたくない方やおひとり様に選ばれるケースが急増しています。
さらに、墓石の建立や定期的な掃除・維持管理も必要ないため、費用面・手間の両方で負担が軽減されます。契約時に一括で費用を支払えば、その後の管理料が不要な霊園も多く、将来にわたって経済的な安心感も得られます。「自分らしい終の棲家を自分で選びたい」と考える方にとって、シンプルかつ合理的な選択肢といえるでしょう。
<▲デメリット①>遺骨の取り出しができない場合がある
樹木葬の注意点として、「一度埋葬した遺骨の取り出しができない」ケースが多い点が挙げられます。特に合祀(ごうし)タイプでは、他人の遺骨と一緒に埋葬されるため、物理的にも個別管理ができず、将来的に他の場所へ改葬(移動)することができません。
個別型であっても、契約内容によっては一定期間後に合祀されることがあるため、家族間で十分に話し合ってから決めることが重要です。また、「やっぱり他の形式にしたい」と思っても、取り返しがつかない可能性があるため、慎重な判断が求められます。生前契約や家族の同意を得ることが、後々のトラブルを避ける鍵となります。
<▲デメリット②>希望する埋葬形式が限られることも
樹木葬は自然志向で魅力的な一方、埋葬形式や儀式の自由度が限られている場合があります。例えば、仏教式の法要を行いたい、個別に墓誌を設けたい、といった希望があっても、霊園によっては対応していないことがあります。
また、プレートの有無や埋葬場所の選択肢、使用できる花や樹木の種類などもあらかじめ決められている場合が多く、自由にカスタマイズできない点に不満を感じる方もいるようです。さらに、一定期間後に合祀されるケースでは、個別のお参り場所がなくなる可能性もあるため、「供養の場をしっかり残したい」という人にとってはデメリットとなり得ます。
契約前には、必ず現地見学と詳細な説明を受けることが大切です。
神奈川県の樹木葬の費用相場と内訳
近年人気が高まっている樹木葬ですが、費用の面でも注目されています。神奈川県では立地や霊園の種類によって価格に大きな差があるため、費用相場や内訳を把握しておくことは非常に重要です。
ここでは、神奈川県における樹木葬の一般的な価格帯と、実際にかかる費用の内訳、そして予算を抑えるためのポイントについて、詳しく解説します。
神奈川県における樹木葬の平均費用は?
神奈川県で樹木葬を希望する場合、平均的な費用は30万円〜80万円前後が一般的です。都市部の人気エリアや設備の整った霊園では高額になる傾向があり、反対に郊外や合祀型であれば20万円台から利用できるプランも存在します。
とくに横浜市や川崎市といった都市部では、アクセスの良さや景観の美しさを重視した霊園が多く、その分価格も高めに設定されています。また、個別埋葬か合祀かによっても大きく価格が異なり、個別タイプは1区画50万〜100万円近くになることもあります。自分の希望する埋葬スタイルに合った価格帯を把握し、複数の霊園を比較することが後悔しない選び方につながります。
費用に含まれるもの|永代供養料・プレート代など
樹木葬の費用には、単に「埋葬するだけ」ではなく、さまざまな項目が含まれています。主な内訳としては、永代供養料・埋葬管理費・プレート(墓誌)代・納骨手数料などが挙げられます。
永代供養料は、霊園や寺院が遺骨を管理・供養し続けるための費用で、プランによって異なりますが相場は20万〜50万円程度です。プレート代は、故人の名前や命日などを刻む墓標として用いられ、5万〜10万円ほどかかることが多いです。
また、納骨時に僧侶による読経を希望する場合は、別途お布施が必要になるケースもあります。契約内容によっては、管理費や年会費が無料の場合もあるため、見積もり時に「何が含まれているか」を明確に確認することが重要です。
安くする方法や注意点も紹介
樹木葬の費用を抑えたい場合、まずは「合祀型」のプランを検討するのが有効です。個別埋葬と比べて管理コストが低いため、10万円台からのプランも多数存在します。
また、広告費をかけていない地元密着型の霊園や、宗教法人が運営する寺院墓地などは価格設定が比較的リーズナブルな傾向にあります。その他、生前契約(寿陵)を利用すれば、割引が適用されたり、希望通りの区画を選べるなどのメリットも。
注意点としては、「格安」だけを理由に選ぶと、立地や環境、サービス内容に不満が出る可能性がある点です。価格だけで判断せず、施設の雰囲気や管理体制、永代供養の内容までしっかり確認することが、納得のいく樹木葬選びに欠かせません。
神奈川県で樹木葬を選ぶときの5つのポイント
樹木葬は自然志向で自由なスタイルが魅力ですが、霊園ごとに運営方針や埋葬ルールが異なるため、選ぶ際にはいくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
とくに神奈川県は霊園の数も多く、都市部から郊外までバリエーションに富んでいるため、安易に「安いから」「見た目がきれいだから」という理由だけで決めてしまうと、後悔につながるケースも。
ここでは、神奈川県内で樹木葬を検討する際に知っておきたい“失敗しないための5つのチェックポイント”を、プロの視点からわかりやすく解説します。
1. 立地とアクセス|お参りのしやすさは超重要
お墓は一度選んだら長く付き合う場所です。だからこそ、立地とアクセスの良さは最も重視すべきポイントの一つです。
神奈川県内には、横浜市・川崎市などの都市型霊園から、自然豊かな郊外の霊園までさまざまな選択肢があります。車や公共交通機関でのアクセスが悪いと、お参りの頻度が減ってしまい、結果的に「行きづらくなった」と後悔することもあります。
将来的に高齢になった際や、家族がお墓参りを続けやすいかも視野に入れましょう。特に駅から徒歩圏内、もしくは送迎バスがある霊園などは利便性が高く、家族にとっても安心です。お墓選び=生活動線の延長と考えることが、後悔しない選択の第一歩です。
2. 霊園の管理体制|手入れの行き届いた場所か確認
どんなに立地がよく、景観が美しい霊園でも、日々の管理が行き届いていなければ本末転倒です。
霊園によっては草木が伸び放題だったり、施設が老朽化していたりと、管理状態に大きな差があります。霊園を選ぶ際には、実際に現地を訪れ、園内の清潔さや整備状況を確認することが大切です。
また、管理費が不要という霊園もありますが、その分手入れが行き届いていない可能性もあるため要注意!
永代供養付きでも「供養の頻度」や「法要の実施有無」などは霊園ごとに異なります。口コミや見学会を活用して、スタッフの対応や清掃状況などもチェックすると安心です。快適で清潔な環境は、故人にも訪れる家族にも大切な要素です。
3. 埋葬形式の種類|個別?合祀?希望に合うか要チェック
樹木葬には、「個別埋葬型」と「合祀型」の2種類があり、自分や家族の希望に合う形式を選ぶことがとても重要です。
個別型は一定期間または永年、1人または家族単位で区画を使えるタイプで、お参り場所を確保したい人や家族一緒に入りたい人に人気です。
一方、合祀型は複数の遺骨を一緒に埋葬する方式で、費用が安く、後継者がいない方やシンプルな供養を望む方に選ばれています。
ただし、合祀の場合は一度埋葬すると遺骨の取り出しができないケースがほとんどなので、注意が必要です。霊園によっては個別から合祀に移行する期限があることもあるため、契約内容をよく確認し、家族の意向とすり合わせることが大切です。
4. 永代供養の内容|供養の方法や期間を確認しよう
樹木葬は「永代供養付き」が基本ですが、その具体的な内容は霊園ごとに大きく異なります。
たとえば、毎年定期的に僧侶による法要を行ってくれるところもあれば、合同供養のみで個別の供養は行わないという施設もあります。
また、「永代供養」と一口にいっても、何年まで個別に供養され、その後合祀になるのかという期間設定がある場合も多いため、契約前に必ず確認しておきましょう。宗教儀式を大切にしたい方は、供養方法の詳細や、どの宗派で対応しているかを確認することも重要です。
パンフレットだけで判断せず、実際に現地で説明を受け、疑問点はその場で解消することが安心に繋がります。
5. 料金体系の明確さ|追加費用の有無を確認
樹木葬は比較的リーズナブルと言われますが、実際にはプラン内容やオプションによって料金が大きく異なることもあります。
たとえば、「永代供養料込み」とされていても、墓誌プレート代、納骨手数料、法要費用などが別途必要なケースがあります。さらに、契約後に管理費が発生することもあるため、総額でいくらかかるのかを明確にしてから契約することが重要です。
とくに「追加費用なし」と広告されていても、オプションを選ぶと結果的に高額になることもあるため注意が必要です。
契約書やパンフレットの記載をしっかり確認し、不明点があれば遠慮せず質問しましょう。安心して選ぶためには、“費用の透明性”がもっとも大切な要素の一つです。
神奈川県の樹木葬についてよくある質問
神奈川県内で樹木葬を検討する方の中には、「費用や供養の仕方って実際どうなの?」「あとから変更できるの?」といったさまざまな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
とくに、従来のお墓と違い、樹木葬はまだ新しいスタイルのため、情報不足や誤解も少なくありません。
ここでは、実際に寄せられることの多い質問を厳選し、分かりやすく丁寧に回答していきます。事前にしっかりと理解を深めることで、後悔のないお墓選びにつながりますので、ぜひ参考にしてください。
Q1. 樹木葬は本当に後継者がいなくても大丈夫?
はい、大丈夫です。樹木葬の多くは「永代供養」がセットになっており、霊園や寺院が責任を持って供養・管理を行ってくれます。
つまり、家族や子どもといった後継者がいない方でも、安心して利用できるのが樹木葬の大きな特徴です。一般墓のように承継義務や管理の負担がないため、近年ではおひとり様や夫婦のみの世帯を中心にニーズが高まっています。
ただし、すべての霊園が同じ条件というわけではありません。中には一定期間後に合祀へ移行されるプランや、年数ごとに管理費が発生する場合もあるため、契約時に永代供養の「年数」や「管理方法」をしっかり確認しましょう。後継者問題で悩む方にとっては、非常に合理的な選択肢といえるでしょう。
Q2. 神奈川県の樹木葬はどの市町村に多い?
神奈川県内で樹木葬の霊園が特に多く集まっているのは、横浜市・川崎市・相模原市・藤沢市などの人口密集地域です。
とくに横浜市と川崎市は都心からのアクセスも良く、駅から近い場所にある都市型霊園が人気を集めています。また、藤沢市や鎌倉市、厚木市などでは、自然豊かなロケーションを活かした樹木葬霊園が多数あり、「静かな場所で自然に囲まれて眠りたい」というニーズに応えています。
最近では、葉山町や秦野市など、比較的郊外エリアでも新しい霊園の開設が進んでおり、価格帯や供養スタイルの選択肢が広がっている点も魅力です。希望する条件に合わせて、市町村ごとの傾向を比較しながら検討すると、より納得のいく選択ができるでしょう。
Q3. ペットと一緒に入れる樹木葬もある?
はい、最近ではペットと一緒に入れる樹木葬霊園も増えています。
神奈川県内でも「人とペットが共に眠れる区画」を設けている霊園があり、とくに動物を家族の一員として大切にしている方から支持を集めています。
ただし、すべての霊園が対応しているわけではなく、ペット埋葬が可能な霊園には限りがあるため、事前の確認が必要です。
また、人間とペットを同じ場所に埋葬できるケースでも、費用や埋葬方法に違いがあることもあります。たとえば、専用の合同区画が設けられていたり、プレート表示の内容に制限があるなど、人と同じように自由に選べるとは限らない点には注意しましょう。ペットと最期まで一緒にいたい方は、必ず「ペット可」の樹木葬霊園を選びましょう。
まとめ:神奈川県で自分らしい樹木葬を選ぶために
樹木葬は、自然に寄り添いながらも、現代のライフスタイルや価値観にマッチした新しいお墓のかたちです。
神奈川県には、都市型から自然豊かな郊外型まで多種多様な霊園があり、費用や埋葬形式も幅広く用意されています。大切なのは、価格や立地だけでなく、自分や家族にとってどんな供養のかたちが最も納得できるのかを見極めること。見た目の美しさや一時的な安さだけで選ぶのではなく、「将来まで安心して任せられるか」「想いをきちんと形にできるか」という視点で比較することが、後悔のないお墓選びにつながります。
家族への負担を減らし、自分らしい最期を選ぶ──それは、人生の終盤における大切な意思表示です。
あなたの想いと向き合いながら、最適な樹木葬に出会えることを願っています。
「わたしたちの墓じまい」では、そんな終活の第一歩を、心を込めてサポートします。神奈川県で樹木葬をご検討している方、ぜひお気軽にご相談ください!