墓じまいアドバイザー 鈴木 心

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お墓にお供えするお花のマナー

子どもの頃は、なんとなく親に着いていき、なんとなく見よう見まねでしていたお墓参り。大人になり、いざお墓参りに行くとなると、何から準備をしていいものなのか意外とわかりません。そこで、気になるのは「お墓の供えるお花」について。どうような花を選べば良いか、供える花に決まりはあるのかなど、考えれば考えるほど疑問が湧いてきますよね。今回は『お墓に供えるお花のマナー』についてご紹介します。マナーや決まりお墓にお供えする花のことを、仏花(ぶっか)といいます。仏教では、「お香」「お花」「灯燭」「飲食」「浄水」の5つを仏様に供えるとよいとされ、花はとても大切な存在となっています。
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ちょっと変わったお盆の風習~岩手編

先祖の霊を祀る行事は全国各地で行われていますが、その風習は地域によっても異なります。今回は岩手県に伝わる、ちょっと変わったお盆の風習をご紹介します。◯迎え火・送り火先祖の霊をお迎えするのを「迎え火」、送り出すのを「送り火」と言います。岩手県北部の迎え火・四十八燈「新盆」から3年の間、四十八燈という行事が各家庭で行われます。文字通り48本のロウソクを灯してご先祖様を迎えるのですが、横に並べるのではなく、3段~4段のロウソクを立てる台に並べます。お盆の間は身内や親族、そしてご近所の方が集まり、ロウソクに火を灯し、拝みにきます。ロウソクが全て消えると、この四十八燈が終わります。これには諸説あるようですが、阿弥陀仏が法蔵菩薩であった時に、仏に成るための修行に先立って立てた願いが48だったことに由来しているそうです。盛岡の迎え火・樺火
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お墓のお掃除<手順やマナー>

道具が揃ったところで、今回は手順やマナーをご紹介します。≪掃除の手順≫まず、墓石に特殊なコーティングをしている場合があるので、必ず業者に手入れの確認をしてから行いましょう。①敷地内の清掃落ち葉を拾い集め、雑草の除去をします。枯れている花や線香の燃えカスなどもキレイに取り除きます。見落としがちですが、砂利の汚れも確認し、汚れている場合はザルにあげて水洗いをします。②墓石の水洗い前回もご紹介したように、家庭用の洗剤を使用するとシミや変色の原因となりますので基本的には水洗いで。スポンジに水をふくませて洗います。③専用洗剤の使用墓石の汚れがひどい場合は、墓石専用洗剤で洗います。使用前には必ず目立たないところで試してみる事をオススメします。④文字部分の掃除歯ブラシや布、細かい部分には前回ご紹介した割り箸に布を巻いたもので、慎重に優しくこすりましょう。⑤小物類の水洗い花立てや線香皿などを取り出して、中を掃除します。花立てには柄のついたスポンジを使用すると便利です。⑥仕上げの乾拭き最後に乾いたタオルでふき取ります。水分が残っているとコケが生える原因となりますので、丁寧にふき取りましょう。
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お墓参りとともに覚えておきたい「法事・法要」

法事・法要とは、亡くなられた方の冥福を祈って、供養する仏教の儀式です。住職にお経をあげてもらうことを「法要」、法要とその後の会食を含めた行事を「法事」と呼びます。わかりやすく表記すると、「法要」+会食=「法事」となります。法要とは法要の役割には1、故人を偲ぶため2、故人の冥福を祈るため3、自分自身を見つめ直すための3つがあります。3はなんだか関係が無いようにも見えますが、故人が設けてくれた人と人とのご縁やつながりを再確認し、感謝の思いを新たに、自分自身を見つめ直す場でもあるということです。法要を行う日仏教では法要を行う日が決まっており、大きく分けて忌日法要と年忌法要があります。仏教によると、亡くなられてすぐ故人は黄泉路、いわゆるあの世への道を歩き、三途の川へと向かうと言われます。それにかかる期間が七日間とされ、その三途の川へと導くために行うのが「初七日法要」となります。とはいえ、最近では葬儀当日に行われることが多くなっています。その後、七日ごとに閻魔大王などから七回にわたり、生前の行いに対して裁きを受け、四十九日目で極楽浄土へ旅立てるか否かの判定が下されます。この四十九日目が忌明けになります。(地域によっては五七日が忌明けとなるところもあります。)また、この四十九日の間を「中陰」と言います。
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お墓のお掃除<必要な道具>

お墓のお掃除って、意外と時間がかかります。まず何から始めたら良いか、何を準備したら良いか、わからない方もいるのではないでしょうか。今回は、お墓をお掃除するときに準備するものと、あったら便利なものをご紹介します。≪準備するもの ~基本編~≫タ...
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地域で異なるお盆について

夏の季節、日本人にかかせない行事となっている、お盆。帰省やお墓参り、またお祭りが行われる地域もあるでしょう。ご家庭によっては親戚が集まるというのも、お盆の楽しみの一つかもしれません。お盆とは、先祖の霊があの世から家族のもとへ帰ってきて一緒に過ごす、日本で古くから行われている行事のこと。その時期は8月が一般的です。しかし地域によっては7月にお盆の行事を行うところもあります。3つに分かれたお盆の時期明治以降、新暦(太陽暦)が導入され定着したことで8月のお盆が誕生し、以下のように3つの時期に分かれていきました。①7月13日~15日-旧暦の月日をそのまま新暦に当てはめた②8月20日前後(旧盆)-旧暦7月15日が新暦では8月20日前後のため③8月13日~15日(または16日)(月遅れ盆)当時は日本国民の8割が農業に携わっており新暦7月15日は農作業の忙しい時期に重なりました。そのため、お盆を1ヶ月遅らせて「月遅れのお盆」として、ゆっくりお盆の行事ができるようにしたのです。現在も地域によってお盆の時期はまちまちですが、東京や一部の地域では7月13日からお盆を迎えることが多いです。
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お墓参りでの線香の役割

お線香の深い意味を知れば、お墓参りに欠かせないものであることがわかります。まずお線香の正しいあげ方の前に、3つの役割をご紹介いたしましょう。1、亡くなった方にとっての食べ物お線香の香りは、故人の食事代わりになると考えられており、「人間は死後、次の生を受けるまで線香の香りを食べる」という説があります。そのため、香り・質のよいお線香をあげることで、故人の新しい魂への思いを伝えることができるのです。2、自身・周囲の清め線香の香りや煙で自分の心身や周囲の場を浄化できるとされています。故人に挨拶する前に俗世で汚れた心と体を一掃し、故人と向き合う準備ができるのです。3、想いを伝えるお線香をあげることで、香りや煙を通して仏様となった故人とお話をする場ができます。心と体を清めた後に仏様と向き合い、最近の出来事や生前に話したかった事など、ご自身の想いをゆっくりと伝えましょう。このように、お線香の意味を知ることで、形だけではな